蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

神保 義幸さんの記録 2018年9月26日(水)
体験分野 離島実習 活動の名称 離島実習 実施施設・機関等 五島市立 玉之浦中学校
実施日 2018年9月18日~2018年9月23日 実施時間 実施回数:5回  実施時間:42.5時間

活動内容の概要
・授業参観(主に観察)
・授業時間外での生徒との活動(休憩、放課後の駅伝練習、部活動への参加)
・職員会議への参加(朝礼、反省会等)
・行事運営の補助(体育大会の会場設営等)
・保護者、教員の慰労会への参加
活動の総括
目標1.
「教科指導および生活指導の実践的技術を伸長することができる。」について
 
本実習では、授業実践はおこなわず観察を主とした。私自身の専門教科である国語科だけでなく、全ての教科を観察することで、離島ならではの授業についての構想を広げることに努めた。
 全校生徒12名という非常に少ない生徒数ながら、全体での授業は体育科のみであり、その体育科も体育大会直前なので全校でおこなっているとのことであり、普段は各学年ごとに授業をしていると伺った。その他の教科では、基本的には学年ごとに授業をおこなっており、配慮が必要な生徒には別室で授業をおこなっていた。「離島ならでは」の授業として特に私が興味を覚えたのが技術科の授業実践であった。「ロボットコンテスト」への出場を目標に、ロボットを制作するという授業で、第二、三学年の生徒が受けていた。明確な目標に向けて、級友と互いに刺激を受け、与えながら、自分で工夫して一つずつ課題を解決していく学習は、生徒の主体性を育む良い活動例であった。生徒が自分から進んで、はんだごてや、電気のこぎりなどの様々な機械に触れている様子が印象的であった。人数が多いと、指導する時間的余裕がなくなり、実践が困難になると仰っており、少人数教育ならではの授業であると理解できる。
 教科指導や生活指導に関しての具体的な行動は今回ほとんどできなかった。生徒の生活面での課題を発見することができなかったことが主な原因である。しかし、指導の際に有効な信頼関係を築く方法の示唆は得られた。①信頼関係を築くには、生徒と一緒に活動することが大切である。②授業時間外の活動が大切である。という二つのものである。特に今回は「運動」というツールが有効であった。休み時間には、ドッヂボールをし、放課後には長距離走を一緒に走り、部活動でテニスをする。また、体育大会の競技練習でも共に汗を流したことが、生徒とのコミュニケーションを円滑にするきっかけであった。
 指導の実践的技術は伸長したとは言えないが、指導に関しての学びは多く得られ、有意義なものとなった。

目標2.
「地域社会に開かれた学校についての認識を深める。」について


 今回の実習で地域社会と学校を意識する場面は、主に最終日の体育大会であった。当日の準備から片付けまで、保護者の方と教員が協力して運営に携わっており、学校と保護者との距離が近く、体育大会後には、保護者と先生の慰労会が開催された。御互に打ち解けた様子で労をねぎらており、とてもよい関係を築けていると感じた。また競技でも生徒数の3倍以上もの人数の敬老会の方が参加する「ゲートボールリレー」や、幼稚園児が参加する競技などが企画されており、単なる中学生のための行事を超えて、地域のための行事であると感じた。
 先生方との会話を通して、職場体験が生徒の親御さんの漁師さんであったり、学校前の酪農家の方であったりすることを聞き、地域との関わり方はより密接でより慎重でなければならないことも理解した。また近くの御寺のご住職が生徒の朝の清掃指導をすることもあるとも聞き、色々な方の協力を得て学校が運営されている事実にも気づくことができた。実際に地域社会と密接な関係を築いている学校での体験を通して、地域社会に開かれた学校とはどういうものか認識を深めることができた。

目標3.
「社会の視野を広げ、次世代に求められる教師像を構想し、明確にすることができる。」について

 離島での教員生活という普段体験できない貴重な時間を過ごすことができ、非常に勉強になった。離島というこれまでなじみがなかった場所での生活は、よい刺激になり、離島という社会についての視野は広がった。次世代に求められる教師像として、まずコミュニケーション能力が大切であると分かった。教員内、仲間内だけでのコミュニケーションも重要であるが、対外的な能力もこれからはさらに必要になると感じた。保護者や地域への対応は、生徒数の減少に伴って、より綿密になることが予想される。誰にでも明るく振舞い、会話上手であることが求められる。また、次世代には現在よりも少人数の授業になることも予想でき、個に合った配慮ができる力が必要になるだろう。そのうえで、生徒が主体的になる授業や活動づくりを構想し、何よりもまず教師自身が探求心を持つことが重要であると感じた。技術科の先生は、生徒よりも良いロボットを作ろうと熱心に取り組んでおり、その姿勢こそ生徒がよい刺激を受ける第一の指導だと思った。

 貴重な経験ができました。離島実習に行って本当に良かったです。交通の便や、食料の調達など不便だと感じることは多いのかもしれませんが、学校の教室から見える海が本当にきれいで、自然を大事にする心のようなものも、これから求められる能力の一つなのかなと考えもしました。この実習を通して出会った人に本当に感謝します。五島での経験を教員になった際に生かしていきます。ありがとうございました。

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