蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

1115さんの記録 2010年12月21日(火)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援実習 実施施設・機関等 長崎市立 坂本小学校
実施日 2010年5月11日~2010年12月8日 実施時間 実施回数:19回  実施時間:60時間

活動内容の概要
 長崎市立坂本小学校にて、4学年のクラスを対象に週に1日9:30~12:30の間に授業の参加観察、補助指導、児童とのふれあい活動を行った。また、5月の運動会や10月の平和ウォークといった学校行事への参加、8月夏休みの校外学習(稲の観察)にも参加した。また、長崎大学病院の院内学級「たんぼぼ学級」の参加観察、クリスマス会のお手伝いもさせていただいた。
活動の総括
 学習支援を行うにあたり、私が実習の目標としていたことは「お互いが支えあう学級作りをするにはどうしたらよいのか」という課題を持ち「今日の学級の現状把握と課題解決のために教師として出来ることは」という視点を持って子どもたちの中に入っていくということでした。しかし、実際自習を行って見えた課題があり、活動の総括は新しく見つけた課題の方で述べたいと思います。
 新しい課題とは、『児童の自己価値観』というものに注目し、具体的には学級の中に「劣等感」や「孤独感」を感じている子どもはいないだろうか、学校生活の中で児童の自己価値観の形成に及ぼす出来事はどんなものだろうか、という視点で子ども達を観察しました。60時間の実習の中で、さまざまな場面を見させていただきましたが、「算数」の授業が最も児童の学力差が顕著に現れ、その学力差による自反応が児童の自己価値観に影響を及ぼすのではないかと感じました。
 4学年は「角の大きさ」や「四則計算の複合問題」「少数のわりざん」といった単元を学習しますが、特に計算問題において「九九」の定着の差が、解答速度の差として表れ早く分かる児童と、授業が終わっても分からない児童と二分化しているようでした。しかし、私にとっては不思議なことに、「解けなくて悔しい」という様子はあまりなく、「どうせわからないから」「考えるのがめんどくさいから」と、授業に自らついていこうとしない児童の様子を目にしました。そういった児童には、積極的に補助指導に入っていったのですが、一緒にゆっくり考えれば時間がかかっても分かる児童もいれば、はじめから考えず答えだけ教えてくれればよいというような児童もおり、算数の授業時は児童の自反応がその後の彼らの自己価値観にどのような影響を与えるのだろうと懸念してしまいました。各学年1クラスというクラス編成もあり、クラスの仲は非常に良く、公立学校の特徴として下校してからも一緒に遊ぶというかかわりがあるので、算数の授業時の学力差は一時的な「違和感」であり、授業が終われば学力差の影響は日常的な人間関係にあまり関与しないようなので、「劣等感」といったものを感じることは今はないようですが、中学や高校で学力差が日常的に顕著になったときに「劣等感」を強烈に感じたり、相対評価によって集団からの「疎外感」を感じたりしないか心配です。こういったマイナスな感情は「自己価値観」を下げるものとして働きます。算数の学力差は、のちのちマイナスの大きな影響を運んでくるようで、真剣に考えなければならない問題だと感じました。
 実習の中では、この学力差について、底辺付近にいる児童の補助指導ということしか取り組めなかったのですが、学力差の問題は公立学校では児童の各家庭の経済格差などにも結びついた問題でもあるというお話もあり、複雑な背景をもつ問題だと思います。学力の高い人が価値が高く、低い人は価値がないということでは決してないのですが、学力差の解消はマイナス感情を取り除くという点で、「自己価値観」形成をプラスに捉えることができると思います。学力差解消の方法については、現段階で具体的な案を提示するのはまだ難しいのですが、「自己価値観」に影響を与えそうだという推測からこれからの課題の一つだと感じたので、将来学校現場で働くことを目指す者として考えを深めていきたいと思います。
 

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