蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

りいこさんの記録 2020年11月28日(土)
体験分野 離島実習 活動の名称 離島・へき地実習 実施施設・機関等 平戸市立 大島小学校
実施日 2020年11月16日~2020年11月20日 実施時間 実施回数:5回  実施時間:42.5時間

活動内容の概要
・集団登校の見守り
・授業中、子どもたちのサポート
・休み時間に子どもたちと全力で遊んだり、話したりする
・地域の方々との関わり
・下校時の見守り
・地域理解学習
活動の総括
「①離島(へき地)の学校について知る」について
・「市内にある学校と何か違いがあるのか」
 1番、大きな違いだと感じたのは全校生徒の人数、そして複式学級であるということである。全校生徒が37人で、クラスも全部が複式学級だった。私は、初めての小規模校だったが、だからこそ、担当のクラスの子たちだけでなく、全校生徒1人ひとりの名前と顔を覚え、関わることができた。また、同じクラスに違う学年の子がいるため、上の学年が下の学年にいろいろ教えたり、下の学年も上の学年に追いつこうとする様子が見えたりしてお互いが刺激を受けて成長し合っていてとても良いなと思った。
 また、島に信号機が1台もないため、学校の前にわざと信号機をつくっているということも離島ならではだと思った。それは、子どもたちが将来、島を出て行ったときに信号のルールを理解できるようにするためとのことで、島全体で子どもたちの将来を考えているのだなと思わせられたことでもある。市内には当たり前にあるものが島にないこともあるため、子どもたちの将来のために「知っているだろう」と思わず、教えていくことが大切だと感じた。
 また、複式学級のため、きょうだいが同じクラスにいたり、大島小学校の教員のなかに保護者がいるという子が何人かいたりした。そこも市内の学校との違いだと思う。しかし、子どもたちはそのことに違和感を感じず、みんなが受け入れていたのでとても良い関係性だと思った。
・「授業はどのようにしているのか」
 複式学級だからと言って、すべての教科を担任の先生が同時進行でするのではなく、教頭先生や理科・算数専門の先生などと分担をして授業をされていた。国語や学活、図工、音楽、体育は2学年、同じ教室で行っていたが、特別支援学級の担任の先生も来てくださり、先生の人数は必ず2人だった。(特別支援学級の子がいるからということもあるのかもしれない。)
・「子どもたちはどのような様子なのか」
 周りから言われたことなどにすぐに反応し、素直に聞いてくれる子ばかりで、正直、とても感心した。それだけ、周りの環境に恵まれているのだろうなとも思った。大島小学校の先生方に聞くと、「ほとんどの子どもたちがおじいちゃんやおばあちゃんも一緒に暮らしており、逆に核家族が珍しい。」ということだった。また、「近所の方などはほとんどが知り合いで、必ず誰かが見守ってくれている。だからこそ、良い子に育っていくのだと思う。」と話してくださった。やはり育っていく環境は子どもたちにとってとても大切なのだと改めて感じることができた。しかし、今後、子どもたちが島を出て行ったときに島とのギャップに驚きすぎないだろうかと少し心配にもなった。教員は、そういったことを子どもたちに教えていくことも必要だと思った。
・「特別支援教育はどのようにしているのか」
 大島小学校には特別支援学級があり、そこには、3人(3、4、5年生)の児童生徒が在籍していた。特別支援学級の担任の先生1人と、特別支援指導員の方1人がいらっしゃり、子どもたちがそれぞれのクラスで授業を受けるときには必ずついていき、サポートを行っていた。特別支援学級ではなくても、クラスのなかに落ち着きがない子や字を書くことが難しい子などもいるため、そういった子たちのサポートも行っていた。
 特別支援学級の子のなかには、卵と乳のアレルギーがある子がいるため、アレルギーが入っている給食があれば給食の献立に似たメニューを保護者さまに作ってもらっていた。そして、それを給食の時間に管理職の先生が子ども本人に渡すということをしていた。牛乳の代わりに、豆乳を飲んでいた。

「②教員の子どもたちへの関わり方を学ぶ」について
 担任の近藤先生は、挨拶や返事をするときに本当に元気で大きな声でしており、私が毎日、元気をもらっていた。担任の先生がそのような挨拶をできる人だからこそ、学級全体がとても明るくなっているとも感じた。私も、子どもたちに負けないくらい元気で大きな声での挨拶や返事ができる教員になりたいと思った。また、挨拶をするときや子どもたちの良いところを伝えるときはしっかり笑顔で、でも子どもたちにしっかり伝えたいときがあるときは表情もキリっとしていた。そういった表情の違いで、子どもたちに伝わりやすくなると思った。
 また、叱ったあとにその子にしっかり役割(発表のときに当てるとか)を与えていた。叱ったままにするのではなく、そのように役割などを与えることで子どもの自己肯定感も上がると思うので、私も真似したいと思った。
クラスのなかで係りなどを決めるのではなく、(代わりに、「クラスのみんなを笑顔にするための会社」というものをつくっており、会社の内容なども子どもたちが決めている)帰りの会で「きらりさん」と言ってその日に「窓を開けてくれた人」や「花に水やりをしてくれた人」など自分たちで手を挙げさせて自分たちからいろいろなことをするようにしていた。それは、「係りなどを決めていたほうが良いこともあるのだが、自分たちからできるようにするためにしている。」とのことだった。学級の雰囲気などにもよると思うが、学年があがるにつれてそういった取り組みをすることは子どもたちの将来に繋がり、とても良いことだと感じた。
 また、4年生から委員会のお手伝いが始まったということで、「昼休みに委員会の仕事をしたり、給食を早く食べなくちゃいけなかったりして大変だったでしょ?今までは、そういったことを5,6年生がしてくれていたから学校が成り立っていたんだね。」と伝えていた。自分たちには見えていなかったけど、裏でいろいろな仕事をしてくれていた人の存在に気付かせており、とても素敵な声掛けだと思った。
 そして、藤瀨校長先生からは「子どもに何かを教えたり伝えたりするときには教員がその意図や内容をしっかり理解しておくこと」、「子どもたちの将来を考えて指導していくこと」の大切さを改めて学ばせていただいた。

「③学校と地域の関わりについて知る」について
 朝の集団登校のときに、毎朝、集合場所に来て下さる方、階段のところで待ってくださっている方、階段を上ったところで待ってくださっている方の3人が毎朝、子どもたちを見守ってくださっていた。
 また、1,2年生は、給食のときに献立のなかにある大島産の食材を先生と一緒に確認し、的山大島のなかで誰が作っているのかまで、子どもたちは知っていた。そうすることで、食材のありがたみや、作ってくださっている地元の人への感謝の気持ちが芽生えると思った。
 そして、水曜日と金曜日の日誌にも書いていたように、本の読み聞かせや、クラブ活動でも地域の方が協力してくださっていた。他にも、生活科のイモ栽培や、魚さばきとすり身揚げ作りの体験学習、デイサービス施設との交流、小中地域の合同運動会があるということだった。日課外でもロードレース大会やカヌー教室など、さまざまな地域と関わる行事・イベントがあると教えてくださった。こうやって地域の方々との交流や連携をしていくためには、普段から学校だよりを届けたり、行事などに案内をしたりするなどの基本的なことが大切だとも学んだ。

 普段の大学生活では学ぶことのできない本当にたくさんのことを、この実習で学ばせていただいた。私にとってとても貴重な5日間となり、これからも一生、忘れることはないと思う。この実習をこれからの頑張る糧にして、素敵な教員になりたい。大島小学校の先生方、37人の子どもたち、的山大島のみなさん、本当に本当にありがとうございました。

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