蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

北嶋瑚子さんの記録 2023年4月10日(月)
体験分野 その他の実習 活動の名称 リーダー研修会 実施施設・機関等 リーダー研修(日吉)
実施日 2023年4月4日~2023年4月4日 実施時間 実施回数:1回  実施時間:5時間

活動内容の概要
・野外体験学習において、児童が得るものは何なのかについて児童の目線になって思案する。(アイスブレイク、イニシアティブゲーム、炊事活動、オリエンテーリング、ビーイング)
・野外体験学習をするにあたり、教師が何に注目し、児童が得るであろう能力は何なのかを考えながら活動する。(炊事活動、オリエンテーリング、振り返り活動)
・児童の安全について、何に注目し、どのような危機管理をすべきかについて実習を通して気づき深める。(炊事活動、オリエンテーリング、振り返り活動)
活動の総括
1.「野外体験学習において、児童が得るものは何なのかについて児童の目線になって思案する」に関しては、児童が実際に体験する活動を自分たちも体験することで忘れていた感覚や、新たな発見があった。まず、アイスブレイクやイニシアティブゲームでは友達との関係をさらに深めることができること、また困難なことを解決する力、そして解決のために協力し試行錯誤する力、信頼関係を気づくことなど多数の得るものがあると考えた。炊事活動ではゲームを通して得た協力し、自分で考えようとする力を用いて、自分の役割を全うし、チームのメンバーを手伝うことができるなど自立性や積極性を養うことができると感じた。また、何が自分にとって危険であるか、視野を広げることもできると考えた。最後に後片付けでは次利用する人のことを考える思いやりの心を持つこともできると思った。オリエンテーリングでは炊事活動で得た広い視野と危機管理能力を用いて指定された動物を探すことで、それらの能力を磨きつつ、さらに険しい山道を歩くことで近年減少傾向にある子どもたちのエネルギー消費にもつなげることができると感じた。ビーイングでは、体験活動を通して、自分がどれだけ成長できたか振り返る力を養うことができ、この力は体験学習で得た力を再認識することにもつながると感じた。
2.「野外体験学習をするにあたり、教師が何に注目し、児童が得るであろう能力は何なのかを考えながら活動する」に関しては、炊事活動、オリエンテーリング、振り返り活動を通して考えを持つことができた。まず炊事活動に関しては、危機管理の応力を養うこと、自分の役割を責任をもってやりきること、率先してほかのメンバーの仕事を手伝うことなどの能力を会得してほしいと思った。しかし、それを考えるうえで重要なポイントとなってくるのが子どもたちの行動を縛りすぎないことが重要であるとわかった。規則を設けることは児童の行動を制限することにつながり、安全を保障するうえではよいことだと思う。しかし、制限ばかりしていては児童が成長する多くの機会を奪ってしまうことにつながると気づくことできた。自分は児童の安全が第一で行動を制限してしまったほうが良いと思っていたが、安全にはもちろん配慮しながら子どもたちの自主性に任せることも重要であると学ぶことができた。しかし、やけどや食中毒など重大な危険事項については最初に注意喚起をしておくことも需要であるとわかった。オリエンテーリングについては、自分たちも体験してみて感じたがかなり危険な箇所もあった。この険しい道を児童が進むことで体力の向上や協力して動物のカードを見つけることへの達成感などを得ることができると感じた。教師はこの過程を児童とともに行動することで表情や体の動きを観察することが体験活動が機能しているか確認することにもつながると考えた。振り返り活動では、教師は子どもたちの書く振り返りについて児童自身はどこに成長を見出しているのか、そしてそれは教師が発見した児童の成長と差異があるのか、あった場合それについて振り返り活動中に話を聞くなどすることが必要であると考えた。また、振り返り活動をする中で自分とは異なる意見を持つ児童もいると想定される。その時否定するのではなく受け入れることが多様性への順応にもつながると思うのであらかじめその旨は伝えておく必要があると感じた。
3.「児童の安全について、何に注目し、どのような危機管理をすべきかについて実習を通して気づき深める」に関して、危機管理において教師がすべきことは事前の確認と安全を保障するための規則の制定であるとわかった。炊事活動に関しては、考えられる危険としてまずやけどが考えられる。これを未然に防ぐために、まず燃えにくい綿素材の服を持ってくるように事前に伝えておくこと、次に髪の毛が長い児童に対しては結ぶように指導し、火の回りに燃えやすそうなものを置かないように伝えることなどが必要であると考えた。事前に火の扱いについて何が危険であるかを児童と一緒に確認することが重要であると感じた。次に食中毒などの危険が考えられる。食中毒を防ぐために、手洗いや食材を洗うこと、食器を洗うことなどを徹底するように伝えることが必要であると考えた。もし食中毒になってしまった場合どのような事態に陥るのか児童に簡単に説明することで気を付けなければという考えを持たせることが重要であると考えた。オリエンテーリングに関しては、危険な箇所を事前に調べて伝えておくこと、そして児童とともに行動する際にはなるべく高い場所から危険な行動をしている児童がいないか確認することや、後ろからついていくことで取り残されている児童がいないかを確認することが重要であると感じた。俯瞰した目で見ることで危険を未然に防ぐことができるのではないかと感じた。最後に振り返り活動では、教師の必要な能力に関して危機管理能力ということを挙げている人が多数いたので、危険に臨機応変に対応するためにもその危険について知識を蓄えておき、そして対応するための方法も学んでおく必要があると思った。

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