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蓄積型体験学習詳細
体験分野 その他の実習 |
活動の名称 リーダー研修 |
実施施設・機関等 リーダー研修(日吉) |
実施日 2023年4月4日~2023年4月4日 |
実施時間 実施回数:1回 実施時間:5時間 |
活動内容の概要
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・アイスブレイク(集まった生徒の緊張をほぐす目的)
・イニシアティブゲーム(個人・周りの人・グループで行う3種類のゲームがあり同じく緊張をほぐすような最初のゲーム)
・ビーイング(グループからチームへの変化の軌跡を可視化するために用いる活動)
・炊事活動(カレー作り、生徒同士で協力して作ることを目的としている、ケガする危険が多数あり)
・オリエンテーリング(自然散策、山の中に様々な自然があることを歩きながら体感することを目的としている)
・講義(本日の活動を支援者の立場でどのようにすればよいか振り返り、必要な心構えや知識を考察した) |
活動の総括
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1."野外体験学習の流れを把握する"について
実習では小学5年生を対象として行われる活動を時間が許す限りたくさんの種類体験することができた。様々な体験活動があったが、その一つ一つの活動がどのような目的で行われているのかも知ることができた。例えば、アイスブレイクという活動はその日に集まった生徒の緊張を和らげるために行う活動で、その場ですぐにできるものが主であった。野外体験実習に来る生徒は、同じ学校でもともと仲が良い人たちの可能性もあれば、その時に初めて同じグループになっていることや、他学校と組み合わせられて作られている可能性もある。そのような生徒の緊張を和らげるためにも効果的な活動であることを理解することができた。そのほかにも多数の活動を行い、もし自分に任せられた時にできる活動をいくつか習得することができた。野外炊事の体験を通して、火おこしの仕方、飯盒を用いたご飯の作り方などを知識として習得することができた。
体験活動を踏まえて、活動をする上で必要な知識・注意点・活動の根拠を理解することができたと考える。野外体験学習に実習生として参加するときは生徒の手助けをしながら先生方の活動や子供の様子を学ぶ必要があると考える。今回の実習で得た知識を用いて次につなげていきたい。
2."危険な箇所を推測し理解する"について
今回の実習での活動は大きく2つに分けることが出来た。「体育館で行うアクティブな活動」「調理器具や火を扱う炊事活動」の2つである。
1つ目の、「体育館で行うアクティブな活動」については、先生や実習生、施設の人が一か所に集まっている状況のため、監視の目が多いことから、危険なことは起こりにくいと感じた。しかし、最後に行った新聞紙の上を渡っていく遊びは活動の仕方によっては足をひねったりしかねないので、危険がゼロであるというわけではないと感じた。比較的安全に見える体育館ですら危険が潜んでいるため、生徒を支援する立場になった時には些細なことであってもけがをする可能性があるという意識をもって生徒に声掛けをする必要があると感じた。
そして、2つ目の「調理器具や火を扱う炊事活動」については、一番危険が予測される活動であると感じた。活動する前に、包丁によるけが・かまどの火・薪によるけがなどに関しては予測することができていた。しかし実際に活動してみると、興味で触ったところが熱かったり、確認して触ったところが熱かったり、突然虫が飛んできたり、注意していても包丁で手を切ったりと、予想以上に危険を多く感じた。私自身が活動して危険だなと思う箇所が多数あったので、小学5年生の生徒であればさらに危険なことが起こると考える。私が支援者となった時には、経験をもとに危険なところを予測して、その内容を生徒に伝えておくこと、そしてその上でも危険なことに関しては注意して監視するような「二重の警戒」をしておくことが大事であると考える。生徒のことを1泊2日預かっているのに加え、人生で数回しか経験することのない野外体験学習であるので、生徒の学びになる活動であることと同じくらいけがの無い学習となるような工夫が大切であるなと感じた。「伝える・見守る・やめさせる」という3つを徹底して将来できたらなと考える。
このほかにも、オリエンテーリングや、その他私が体験しなかった活動の中にもさまざまな危険が潜んでいると考える。私たち支援者が先を予測し、注意点を含めた指示を出すことが、生徒への危険の可能性を減らす良い方法であると考える。
3."適切な支援のために意識すべきことを理解する"について
支援者として最も大切にしなければいけない目標は「生徒の学びにつながるかどうか」ということであると考える。今回体験してみて、私自身は基本知識をある程度身に着けることができ、生徒に伝えることもできるようになったのではないかと感じる。しかしその内容を支援者だからと言って生徒に与えるのではなく、生徒に経験させて考えさせる、そしてその経験の中で知識として身に着けさせることが何よりも大切な経験であると感じた。そのうえで足りない知識的部分があるのであれば私たちが伝えれば済むのではないかと考える。ただ単に生徒に教えるのが教師のような支援者ではなく、生徒の学びが促進されるような工夫ある支援を行うのが教師であることを改めて実感することができた。
また、支援者として野外体験学習に参加するときには、生徒を上手に導くことができる技術を身に着け、生徒たちに指示をしたり、ルールを守らせるときには根拠や理由を示すこと、全員に指示を出すときには資料や回数に工夫を施し確実に全員に伝わるようにする必要があると感じた。生徒の学びとなり、安全で楽しい体験学習とするために周りを見て常に意識を張り巡らせておくことが大切であると考える。そして、些細なことでも生徒のことを褒めて楽しく学べる活動になるように力を尽くせるようになりたいなと考える。 |
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