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蓄積型体験学習詳細
体験分野 その他の実習 |
活動の名称 野外体験実習 |
実施施設・機関等 香焼小学校(野外体験) |
実施日 2023年9月6日~2023年9月8日 |
実施時間 実施回数:1回 実施時間:15時間 |
活動内容の概要
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・適切な指導法(生徒と教師の距離感、発言、注意の仕方)
・児童に対する配慮の仕方
・危機管理、安全管理
・主体的な学び
・集団、協力 |
活動の総括
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1.適切な指導方法
3日間の目標として教員の声掛け、注意の仕方、距離感を学ぶことを意識した。声掛けの方法として必ず名前を呼んで注目させてから伝えることが分かった。また名前の呼び方も全体で声掛ける際には「○○さん」個別で対応する際には呼び捨てで呼ぶため距離感が近く感じた。児童は担任に対し距離が近かったため、信頼を築いているのだろうと思った。信頼がなければ注意することもできないため、信頼を築くということは教育において最も重要なことだと考えている。担任は児童に対して教師として先導する場面、楽しむために子ども心に寄り添う場面で使い分けをしているようだった。その切り替えも大切だと学んだ。深く私情に踏み入ることなく、良い程度に距離を保っていることで、信頼関係を築き上げているのだと分かった。また、要所要所で児童が何を目的としてその活動を行うのかをはっきりさせていることが伺えた。移動するタイミング、活動のはじめ、終わり、様々なところで「今自分は何をすべきか」を確認させていることが印象的だった。ただやって終わりではなく、する目標、した結果を教師が自ら発信することで自覚させているのだと理解した。
2.特別な支援を必要とする子に対しての指導法
香焼小学校の5年生は私が思っていたより支援が必要という子はいなく、逆に賢く、素直な子が多く在籍していた。1人体力が弱いという子がいたためオリエンテーリングで付き添いをした。しかし周りの児童がその子のことを理解しており様子を見ながら進めていたため、私の配慮が必要ないほどチームとして無理なく頑張ることができていた。二人で途中離脱する予定時間より30分ほど長くついていくことができ、ゆったりと協力しながら進むことができていたことに感激した。教師も心配してすぐに静止させるのではなく、限界を乗り越えることができたことに焦点を当てて褒めていた。主体的に活動させるということは、教師が干渉しすぎず、児童同士で気づき合い、児童の想いを尊重することだと学んだ。
3.危機管理・安全管理
今回の野外体験は多くの危険が存在していた。森の中、夜、刃物の取り扱い、火、取り上げたらキリがないほどだった。そんな中で教師の立ち居振る舞いとして、そこまで敏感に注意している様子はなかった。それはもちろん、危険を把握したうえで本当に危ないときは注意していたが、基本危ないところも児童に気づかせるよう気を使っていたように思えた。これも主体的な学びを尊重しているのか、児童同士で危ないところを注意しあっていた。そういった関係性になるまでにどれだけ時間と労力がかかったか計り知れないが、とても良い関係であることは初対面の私でも感じ取れた。教師が口を出すべきところ、児童が失敗して自分で学ぶところをよく見極める必要があると学んだ。
4.子どもたちにとって思い出に残る経験に
私はこの目標が一番達成できたのではないかと思う。彼らにとっては一生に一度の経験で、それをどうサポートできるかと常に考えていた。そして教師でも児童でもない大学生ができることはなにかと考えた。大学生にできることは指導でもなく、全体をまとめることでもないと思った。それは教師をみて学ぶべきであり、簡単に実践できるものではなかった。私が3日間でできたこととして、児童を知ること、自分を知ってもらうこと、できるだけ多くの会話を交わすこと、児童を無事に見守ることだった。先生方がおっしゃっていたように、子どもたちに期待しすぎることは良くないという意味も理解ができた。子どもたちが1歩成長できたように私も大きく成長できたと感じている。他の実習とはまた違った、この野外体験に参加しないと得られないものを得ることができた。 |
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