蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

8sv1oさんの記録 2023年9月17日(日)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援実習 実施施設・機関等 時津町立 時津中学校
実施日 2023年9月11日~2023年9月15日 実施時間 実施回数:5回  実施時間:40時間

活動内容の概要
 
・朝のあいさつ運動への参加
・授業中のサポート(机間指導など)
・提出物の点検
・給食指導や合唱コンクール練習指導の観察
・自習の監督
 
活動の総括
 
1."前回の実習と比較する"について
 前回の学習支援と比較すると、明らかに生徒同士のやり取りが増えていた、あるいはコロナ前の状態に戻っていた。前回の実習中の授業では生徒同士の意見交換はもちろんあったが、2人だけの少人数であったり、Jamboardなどを活用して生徒が直接話さなくてもいいようにしていたりと何かしらの制限がある状態で行われることがほとんどだった。しかし、今回はコロナが収束してきたということもあって、グループなどで直接意見を言い合うような活動ができるようになっていた。コロナ下で行われていたような方法も良い面はたくさんあるが、やはり直接言葉を交わすことでしか身につかない力であったり、気づけない発見があったりするということに改めて気づける良い機会だった。
 また、授業外では給食は前を向いて食べるというコロナ下と変わらない部分はありつつも、前ほど張りつめたような雰囲気はなかったり、休み時間にはマスクがなくても友達同士気軽に喋ったりする様子を見ることができた。そのようなコロナ前は当たり前だった様子を見ると、やはり学校は勉強する場であるとともに、集団行動であったり、人間関係であったり、社会に出て必要な力を実際に体験して学ぶ重要な場所であるということを改めて認識できた。
 
2."効果的な学習支援を行う"について
 今回の学習支援では生徒に自分で学習するという意識を持ってもらえるようなサポートを行った。具体的には生徒から聞かれたことに対して簡単に答えてしまうのではなく、まずは生徒自身で調べさせるということを徹底した。どこを見ればよいか分からないような子には教科書の何ページくらいを見たらよいとある程度のヒントは与えつつ、必ず自分で一度調べるようにさせた。そうすることで、分からなかったことが何に関連するのかあるいは、いつ学習したのかといった復習などにつながってほしいと考えたからだ。現在はICT端末の普及により生徒の調べられる範囲が広がっているため、ある程度のことは一人で解決できる。実際に調べさせるようにしたことでただ答えを聞くという質問より、どのように考えた良いかといった生徒の思考力が深まるような質問が増えた。
 また、授業技術として話し合い活動などを行い、机間指導をする際には話し合いがまとまりそうなところには教師から新たな視点や反論を出すことで、あえて話し合いをかき乱すということも必要ということを現場の先生に教えて頂いた。そうすることによって、生徒たちは言われたことを踏まえたうえで自分たちの意見を再考したり、全く別の案が出てきたりすることが考えられ、ただ話し合いがまとまることだけが大切なのではないということに気づくことができた。
 
3."今の中学生の実態を知る"について
 私自身まだ22歳で若い部類に入ると思うが、私と中学生との間にはだいたい7~10年くらい年の差があり、私が学生だった頃に流行したものなどは今の中学生たちは知らないことの方が多いということが今回の学習支援でよく分かった。それ自体は良いのだが、そういった自分の中の当たり前が生徒に通用するとは限らないということを常に意識しておくことが非常に大切だと分かった。特に私の場合は学生のころから社会科が好きで社会科の教師になろうとしているため、人よりの社会科の常識のレベルがもしかしたら高いかもしれない。そういったときにこのくらいのことなら知っている、分かっているだろうと思い込んだ状態で授業すると通じなかった時に苦労すると思う。教室には社会が好きな子と嫌いな子あるいは得意な子、苦手な子と様々いるということを考えて授業や普段の学校生活の対応を考えていく必要があり、今回の実習を通して学ぶことができた。

最後に
 時津中学校での学習支援実習はわたしにとってとても良い経験になりました。これまで何度も実際の学校現場に行って学ぶという経験をしてきましたが、現役の先生方が授業する姿や子どもたちが学習する様子は何度見ても新しい学びや発見があります。私の学生としての時間は残り少なくなってきましたが、今回の学習支援で学んだことを踏まえて、まだまだ勉強して教師としての務めを果たせるようにな人になりたいと思います。時津中学校の先生方、子どもたちには本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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