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蓄積型体験学習詳細
| 体験分野 学習支援実習 |
活動の名称 学習支援 |
実施施設・機関等 長崎市教育研究所 適応指導教室 |
| 実施日 2023年6月15日～2023年10月12日 |
実施時間 実施回数：7回 実施時間：20時間 |
活動内容の概要
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・昼休みやふれあい活動での児童生徒との活動
・授業中課題への取り組みのサポート
・放課後美術部の参観 |
活動の総括
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1．適応指導教室の実態を知る
私は以前、適応指導教室がどのような場所なのか、どんな子どもたちが通っているのか、適応指導教室の存在すらも知らなかった。そんな0の状態で実習に参加したが、教師や子どもたちが分かりやすく教えてくれた。適応指導教室は通常の学校に在籍しながらも、学校に行きづらい生徒や学校に行くための練習として通っている生徒が在籍している。適応指導教室に通うことで在籍している学校の出席に値する制度があると知り、それはとても良いものだと思った。適応指導教室「ひかり」の雰囲気はとても温かく優しく、全体的に自由な環境があった。ある程度の時間は決められているが基本的に子どもたちに合わせた時間に変更したり、少し遅れても許容される雰囲気があったりした。だからこそ、型にはまった学校に行くのを躊躇う子どもたちが通学しやすい状況を作り出すことができているのだと分かった。ある程度の「自由性」が子どもたちの心の拠り所になっているのだと学んだ。
2．適切な指導方法・声掛けを学ぶ
教師の手立てとして、基本的に介入せず子どもたちに自由にさせている印象があった。「何がしたい？」「どんな気分？」と子どもたちから引き出す声掛けを多く見かけた。教師と生徒間にはいい意味で上下関係を感じず、対等な存在のように感じた。しかし全体で行動する時間はしっかりとまとめ、自由時間は同じように遊ぶといったその場での距離感の違いを明確にされており、メリハリがきちんとなされていた。様々な「場」での関わり方を考え、親身になって話す時間、全体を動かしまとめる時間を区別する重要性を学ぶことができた。
3．通常学級、適応指導教室、特別支援学校の違いを明確にする
今回の実習で、適応指導教室がどこに位置付いているのか理解できた。適応指導教室は通常学級に行くことに少し困りごとを感じている子どもたちが通い、かといって特別支援学校に通うほど重度な障害を持っているわけでもなかった。今問題視されている「グレーゾーン」と言われる子ども達なのではないかと思う。ただ、それを感じる場面はあまりなく、きっと適応指導教室が作り出している環境に慣れて、子どもたちも前向きに学校に通うことができるようになった結果なのだろうと思う。これまでにどんな過去があって、教師のどんな苦労やサポートがあったかはわからないが、ここまで来るまでに子どもたち一人ひとりの心の変化や、子どもたちなりの努力、教師の計り知れない労力があってからこそ今の適応指導教室「ひかり」が成り立っているのだと無知ながらに感じた。何らかの原因で学校に行けない子どもたちは、明らかになっていないだけで昔から多く存在していたと思う。そんな世の中に今非常に必要とされている環境の一つであると思う。一人でも多くの子どもたちに生活を豊かにしてもらうために、人生をより楽しく過ごしてもらうために成長できる大切な環境があるのだと学ぶことができた。
4．適応指導教室に通う子どもたちの理解
私が想像していた「問題を抱えた」生徒像ではなく、通常学級に通っている子どもたちと何ら変わらない生徒であった。様々な活動に参加させていただいたが、どの子どもたちも心穏やかで思いやりの心を持つ素敵な生徒だった。低学年に譲ったり、「ありがとう」をきちんと言えたり、全体の前で話すところは声を大きくすることを心掛けて呼びかけたりと基礎的な力もあり、どこに困りごとを抱えているのか判断が難しかった。しかし適応指導教室という場所が子どもたちの成長を後押ししていることは間違いなかった。実態の把握が難しい子どもたちのサポートをすることは大変難しいと改めて感じるとともに、教師が見出す子どもたちの魅力や特徴、長所を生かし成長のサポートをする力、苦手とする部分を見極め補う力、両者のバランスと支える技量を持ち合わせていないといけないのだと学ぶことができた。 |
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