蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

f4i0wさんの記録 2023年7月24日(月)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援実習 実施施設・機関等 長崎市立 日見小学校
実施日 2023年5月15日~2023年7月14日 実施時間 実施回数:8回  実施時間:20時間

活動内容の概要
・授業中のサポート(各教科を苦手とする児童の支援)
・休み時間の児童とのふれあい
・パワーポイント作成時のアドバイス
活動の総括
1.適切な支援の仕方を学ぶ
今回は、5年生の授業に参加し、先生方の支援の様子を見させていただいた。今回、一番参加させていただくことが多かった総合は、原爆遺構関連の社会科見学で学んだことをスライドに集約し、8月9日の平和集会で発表するためのスライドと原稿作成という活動を行っていた。各クラスでの授業というよりは、学年単位の授業という形で、総合の時間中に多目的室で学年全員で先生の話を聞く時間もあった。人数が多くなると、その分児童がまとまって活動することが難しくなる。多目的室で児童が集まっている際に、雷が鳴ってソワソワし、隣の児童にヒソヒソと話しかけている児童がいたが、その児童に対して全校集会で同じことをしたら低学年が真似をする、高学年としてメリハリをつけてくださいという話がなされていた。ただ静かにしようといういうのではなく、なぜ静かに話を聞くべきなのかということをしっかり説明する注意の仕方が勉強になった。スライドの作成時にも、児童たちは自由に作ってくださいと言われると、かえって悩むし、難しい。そこで、スライドの作成時にも枠組みを提示しているところが印象的だった。基本的には、自由にスライドを作成させていたが、どのように作成したら良いか悩んでいる児童には、どのような順番でスライドを構成するのかを黒板に例示して児童たちが考える指標を提示していた。
私が蓄積実習でお世話になっている時に、教育週間が重なった。土曜授業には多くの保護者の方が授業参観に来られており、その日の授業は家庭科だった。授業内容としては、玉止め、玉結びができるようになるというものだったが、苦戦している児童が多かった。ビデオで玉止め・玉結びの動画を見せたり、先生も苦戦している児童のもとへ手助けに行っていたが、苦戦している児童が非常に多かったため、先生一人だけでは授業時間内に全員ができるようになるのは困難そうであった。そこで、保護者の方が児童たちの近くへ行き、手助けをしていた。保護者の方がたくさん来られて、手助けをしていただける土曜授業の日にこの学習内容をもってきたのではないかと思い、教師の工夫を感じた。

2.教師の仕事(児童への指導以外も含む)について学ぶ
一人一台パソコンを活用した児童へのアンケートや宿題の提出や、それらによって提出されたものの活用方法を学ぶことができた。道徳の授業のあとは、毎回Googleフォームでアンケートを配布し、提出されたアンケートを参考に成績をつけるなど様々な活用方法があるという。特に道徳の通知表欄は、〇や△、数字での成績評価ではなく、文字による評価であるため、児童の考えや意見をGoogleのフォーム上で集約することで、成績を付ける際にも役に立つという。また、毎日の宿題(五つ星)は、一組と二組の担任の先生で交互に作成し、学年単位で宿題を出している。宿題には、これからの単元につながる前学年で学習した内容の復習なども含んでいるという。また、総合の授業で、原爆関連の遺構の社会科見学で学んだことを8月9日の集会のためにスライドに集約していくという授業では、一つのスライドに文章が多いということが児童たちの課題であった。そこで、ヒョウモンダコの恐ろしさという題で先生がスライドを作り、どれくらいの情報量が適切であるかという例を提示した。言葉で文章が多いから減らそうというだけでは、児童たちには難しいし、大学生でもスライドを作っていると、わかっていてもつい文章が長くなってしまうことがある。実例を見せることで児童たちもイメージしやすくなるため、先生が作ってきたスライドは非常に効果的であると感じた。また、先生方が休み時間に漢字テストや宿題の丸付けをしている姿やグラウンドで児童たちとボール遊びをしている先生の姿も見られた。今回、先生が作られた授業・板書計画のノートを少しだけ見させていただいた。毎時間分の授業を自分だけで考えるのは困難であるため、学年の先生同士で相談したり、良い先生の授業は真似ることも大事だと言う。実際の現場で、授業を見学させていただいたことで、非常に楽しく将来に希望が湧いた半面、毎時間授業をつくっていくことに対して不安を抱いたため、非常に参考になった。

3.学校においての安全管理を学ぶ
安全管理については、運動会時の諸先生方から多くの学びがあった。私は、児童テントにいて、児童管理のほうにまわったが、先生方はこまめな水分補給の声掛けを行っていた。競技に行く前、競技から帰ってきた後、他学年の種目の間の時間など、熱中症対策を万全に行っている様子がうかがえた。また、運動会前での職員朝礼でも児童への水分補給の声掛けと教員自身の水分補給の徹底の話がなされていた。競技の合間にも先生方が児童に対して具合が悪くなった人はいないかこまめに問いかけている姿も見かけた。暑さが激しいなかでの外での体育活動では、このようにして頻繁な声掛けと徹底した水分補給の呼びかけで熱中症対策が行われているのだと知った。また、私が小学生だったときと比べ、明らかに開会式や閉会式のプログラムや時間が縮小されているように感じた。これは、昨今のコロナ対策もあって短縮プログラムで引き続き行われている可能性もあるが、熱中症対策という点においても開会式や閉会式のプログラムを絞るということは良いと思った。また、運動会終了後に児童が教室へ帰った後も、何人かの先生方や保護者の方々がテントを片づけていたり、運動会時の目張りとしてグラウンドに刺していた釘を撤去する姿が見られた。取り残しの釘がないか丁寧に確認もされていたため、今後の授業や休み時間にグラウンドを子どもたちが使用する際の安全を守る行動がなされていた。

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