蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

関戸七帆さんの記録 2023年7月18日(火)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援 実施施設・機関等 諫早市立 西諫早小学校
実施日 2023年5月22日~2023年7月14日 実施時間 実施回数:6回  実施時間:25時間

活動内容の概要
・授業観察
・授業補助
・学習支援を必要としている児童のサポート 等
活動の総括
1.児童の発言を注意深く聞き、児童の実態を把握する
 私は今までの実習で印象深かったことが障害を持った2人の子の発言です。「僕は障害者だから関わらない方がいいよ」「自殺しようとしたことがある」等の言葉は本当につらく、深刻な問題だと感じた。障害の有無で差別することは間違っているが、どこかしらに違いが生まれるのは確かなことだと思う。その違いをはっきり表現してしまう友達がいたり、その違いがあからさまにわかってしまう環境を作ってしまっている教師や周りの人、状態が問題なのではないかと感じた。確かに私が小学生であったころよりも小学校に在籍する障害児は大幅に増えており、対応が難しいことは良く分かるが、障害児と通常学級の児童がともに学ぶ機会を増やすだけでは、お互いに理解しあう関係図づくりにはならず、苦しむ児童が増えていってしまうだけではないかと思われる。例えば通常学級の児童は、クラスのお友達の障害についての学習をしたり、その児童の素敵なところ・尊敬できるところについて書いたり話し合ったりする。障害児はまず自分自身で自分はどのような人間だと思うか、自分の苦手なこと・嫌いなこと・好きなこと・自分の自慢できるところを考えて、自分について理解する。その後クラスの子が書いてくれた自分の素敵なところを読んだり、教師がその子自信が輝ける場面を理解し設ける。このような活動などを通して互いの理解を深め、障害に対して負のイメージを持たないような人になってほしいと考えた。

2.運動能力を知る。
 今回の学習支援ではプールの授業に参加することはできなかったが、体育大会に参加し、児童の頑張りを沢山拝見することができた。低学年の児童であっても玉入れになると、体いっぱい動かして集中力を高く持って頑張っており、低学年のころから運動能力は大いに身についていると感じた。低学年・中学年・高学年のプログラムを見ていると、その学年の運動特性に合わせた種目が選択されているように感じ、児童の運動能力を高めるには、教師自身がつけさせたい能力を理解し、それに見合った競技・練習の選択を行うことが大きく影響するのだろうと感じられた。

3.障害児の学習支援を学ぶ。
 今回の学習支援では、障害児が多く在籍していることもあり、障害児と関わる機会が多くあった。注意散漫であったり、奇声を上げたり、表現不足であったり、自分の興味のあることにだけ集中してしまう等の様子が多くみられた。注意散漫であることに関しては、先生が児童のそばにつけるときは積極的につくことで、集中力を持ったまま活動をつづけられると感じた。しかしそのようなことが難しい場面も多くあるので、何をするかを明確にしてチェックリストを作ったり、絵カードを使用する等の工夫が有効ではないかと考えた。奇声を上げることに関しては、その児童にとって必要なことだと思われ、そこを強制的にやめさせたり、注意することは逆効果であると感じられた。しかし、奇声を上げることで他の児童が怖い印象をもってしまうことも多いと思うので、そこの理解をする機会を設ける必要があるのではないかと感じた。表現不足に関しては、言葉にうまくできない分友達との間で問題を引き起こす要因の1つにもなるので、先生がしっかりサポートしてあげたり、どのように話すべきかをクラス内ではなしあうことも有効ではないかと考えた。自分の興味のあるものに集中してしまうことに関しては、その子の素敵な一面でもあるので、しっかりと認めながら、授業内などやめさせることが必要なときは、どのようにしたら授業の内容に目が行くかを、各児童の特性を理解して把握することが重要であると感じた。

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