 |
蓄積型体験学習詳細
体験分野 学習支援実習 |
活動の名称 学習支援 |
実施施設・機関等 長崎市立 諏訪小学校 |
実施日 2023年5月2日~2023年5月31日 |
実施時間 実施回数:8回 実施時間:20時間 |
活動内容の概要
| |
◎授業中のサポート
・学習面(問題につまずいている児童の支援)
・生活面(座り方・授業の聞き方)
◎休み時間での関わり合い
◎運動会でのサポート
・招集、整列の支援
・応援態度に対する声かけ
・水分補給、トイレの呼びかけ |
活動の総括
| |
「目標1:子どもが主体的に学ぶことができるように支援する」について
この目標に関して、授業における教員の仕掛けづくりが重要だと学んだ。具体的にはペア・グループ活動を採り入れることや、考えるきっかけを作るような声掛け、必要に応じた指導を選択することである。ペア・グループ活動は子どもたち同士で意見交換が可能なため、お互いの意見に刺激されることで意見が出なかった児童が発表できるようになるなど、主体的に学びにつながることが分かった。声掛けに関しては、気づいてほしい部分に対して「ここはどういうことだろう。」と質問をしたり、具体例を出したりすることで、考えるきっかけをつくり自分で答えを見つけたり自分の意見を持つことができるようになったりすることが分かった。必要に応じた指導については、子どもたちに今何が必要かを考え、提供することで主体的な学びのきっかけとなり実状に合った指導ができると考えた。
またこの目標に関して私は「考えるきっかけを作るような声掛け」を実践することができた。具体的には、わり算の練習の時間に特に苦手意識のある児童を支援する際に行った。九九を一緒に声に出して確認することで、児童自身がわり算とかけ算の関係性に気づき、答えを導き出せるような関わり方をすることができた。
「目標2:子どもの気づきや反応に注目する」について
この目標に関して、工夫した声掛けが重要だと学んだ。具体的には、急いでほしいときに「急ぎなさい」というのではなく、「あと何分だろう?」「何時までに並べばいいのかな?」など時間を気にさせて、自分で時間を確認して守らせていた場面があった。実際に子どもたちは、時間を見て今何をすべきか、いつまでに終わらなければならないかに気づくことができるようになっていた。
またこの目標に関して私は、「褒める」という活動を積極的に行った。「褒める」とは、何がどう良いのか、など具体的に相手に伝えることで自己肯定感ややる気の向上につながると大学で学んだため、具体性を意識して取り組んだ。図工の時間に、自分だけの作品作りに意欲的でなかった子どもの作品や取り組みに対して「褒める」を実践したところ、反応が良かった。よりよい作品を作ろうと試行錯誤したりいくつも作品を作ったりする姿や、「図工の時間作品を褒めてくれてうれしかった。」という感想をもらうことができた。
「目標3:信頼関係を築く」について
この目標に関して、メリハリのある関りや児童と1対1で関わる意識を持つことが重要だと学んだ。具体的には、「子どもの気づきや反応に注目する」と少し重なる内容であるが「褒める」ことをするということである。フィードバックで厳しく接することも大切だということ、しかし厳しくした分少しでも良くなったり、できるようになっていたりしたら褒めることが大切だということを学んだ。またこのような関りを名前を呼びながら行うことが効果的であるということも学んだ。このように一人一人とメリハリのある関わり方をすることで、子どもたちは「自分のことを見ていてくれている。」という安心感を得ることができ、そこから信頼関係が築かれていくということが分かった。
またこの目標に関して私は、学んだ通り「名前を覚えて呼びながら関わる」「褒めるだけでなく厳しくも接する」を実践し、休み時間にもできるだけ関りを持つようにした。実際に名前を覚えて呼ぶようにすると、子どもたちのほうから話しかけてくれることが増えたり、運動会など指示が通りにくい場面でも声掛けに反応してくれたりするということがあった。メリハリをつけた関りの実践では、子どもたちから「注意してくれてありがとう」と言ってもらえたことから信頼関係を築くことができていたのではないかと思った。また休み時間にも子どもたちと一緒に過ごすことで、どんなこと・ものが好きなのか、何にはまっているのかなど授業ではあまり聞けない話を聞くことができ、距離を縮めることができた。
実習全体を通して、自分が思っていたよりも子どもたちは教員の様子や関り、声掛けをよく見聞きしているという感想を持った。注意されたことに対して「自分のことを思って言ってくれたんだ。ありがとう。」と思っている子どもたちを見て、実習生である私を含め教員が、子どもたちのことを一生懸命考えていることが伝わっていると感じた。また「褒める」を行った子どもから、私の作品のこういうところを褒めてくれてありがとうと言われ、「褒める」という活動がきちんと伝わっていたと感じた。自分が小学校の先生になった際には、教員が子どもたちに与える影響の大きさを自覚したうえで、今回の実習で学んだことを活かしていきたいと思った。 |
←戻る
|
|
トップページへ戻る
|
|