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蓄積型体験学習詳細
体験分野 学習支援実習 |
活動の名称 学習支援実習 |
実施施設・機関等 長崎市立 小ヶ倉小学校 |
実施日 2023年5月23日~2023年6月16日 |
実施時間 実施回数:8回 実施時間:40時間 |
活動内容の概要
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・授業中のサポート(まる付け、個別指導、ICTの支援)
・休み時間における児童とのふれあい(課題支援、遊び)
・提出物の確認
・運動会の準備・片付け、係補助 |
活動の総括
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1.“児童の実態を知り、適切な支援ができるようになる”について
今回の実習ではすべての学年と関わらせていただいたため、各発達段階の児童の実態を知ることができました。低学年は学習規律がまだ身についていなかったり、社会性が未発達で、集団での活動でトラブルを起こしやすかったり、自分の力だけではできないことも多かったりして、ひとつひとつ、丁寧な指導やサポートが必要であることを学びました。一方で高学年になると、学習規律、社会性が身に付き、人の手を借りなくても自分の力である程度の事はできるようになっていて、細かく丁寧な支援よりも、自分で考えて気づかせ、自力でできるようにするための、少し手を差し伸べるような支援が求められていることを学びました。
2.“授業、学級経営の実際について学ぶ”について
いろんな学年、教科の授業を見せていただく中で、「授業の型」の重要性を学びました。教科ごとに決まった型で授業を進めることで、先生にとっては授業が作りやすくなり、子どもたちにとっても流れが分かっているので、見通しを持って考えることができ、それが深い理解につながり、安心して授業に取り組めることを学びました。
授業中の先生の話し方については、ひたすら一方的に話すのではなく、児童に問いかけて考えさせ、児童の言葉を引き出すことで授業を進めていました。教師の役目は「教える」というよりも、子どもが自ら学んでいけるように「コーディネート」することだと感じました。また、イラストなどの視覚情報を使いながら話したり、実際にやって見せたり、手順ごとに細かく分けて説明したりと、理解しやすくするための工夫がなされていました。
学級経営については、学級でのルールを決めてそれを守らせることと、よりよい人間関係を築くことが、つながりが強くまとまりのある学級を作るカギになっているのではないかと感じました。学級のルールには「全体に向けて誰かが話しているときはその人の方を向いて静かに最後まで聞く」「移動教室のときは静かに整列してまとまって移動する」などがあり、この決まりを学級全体で共有し、全体ができるようにしていくことがまとまり感につながっていると感じました。より良い人間関係づくりについては、授業の中でクラスメートとコミュニケーションをとる場面を積極的に設けたり、昼休みに全員遊びをしたりしていて、ふれあいを通してお互いを理解していくことが横のつながりを強めているように感じました。
また、学級の中で気になることがあったときには他の先生に相談し、担任以外の立場から学級全体に指導を行う場面もあり、学級経営は担任だけでなく他の先生とも協力して行っていくことが大切だと感じました。
3.“小学校教員の仕事を学ぶ”について
先生方の様子に注目していると、授業の間の休み時間は宿題の丸付けや連絡帳の記入、作業をしながら子どもたちの様子の観察、必要に応じて指導を行い、昼休みも教室で子どもたちの様子の観察したり、一緒に遊んだり、次の時間の準備を行ったりしていました。行事の際には児童への指導に加えて、準備・片付け、外部の方との連絡、係に分かれての仕事等を行っていて、小学校の教員の仕事は多岐にわたり、ひとつひとつの仕事を順番に進めていくというよりも、同時に複数のことをこなしていくマルチタスクが求められることを知りました。また、児童の体調不良や突然のトラブルなどが起こりやすく、状況に左右されやすいことも特徴で、その場で何をすべきか、効率よく仕事をこなすためにどのように動くべきかを自分でよく考えて動く必要があることを学びました。
今回の実習では、実際の学校現場での子どもたちと先生方の姿からたくさんの学びを得ることができました。子どもたち全員と関わる機会をいただき、たくさんふれあったり、一生懸命学びに向かう姿をみたりする中で、教職に就きたいという思いが一層強まりました。この実習での学びを今後に大いに生かしていきたいと思います。お忙しい中大変貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。 |
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