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蓄積型体験学習詳細
体験分野 学習支援実習 |
活動の名称 蓄積型体験実習 |
実施施設・機関等 長崎市立 銭座小学校 |
実施日 2023年5月19日~2023年6月5日 |
実施時間 実施回数:8回 実施時間:40時間 |
活動内容の概要
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・授業中の指導(机間指導中の指導、質問の受け答え、丸つけ、体育でのペア活動に参加など)
・移動教室の引率
・休み時間における児童との関わり
・給食指導(着替え指導、教室内での待機組の指導など)
・掃除指導
・下校指導
・校内清掃
・作品掲示
・運動会での入場整理
・運動会における会場設営、片付け |
活動の総括
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活動の総括として、実習を行う前に、実習での目標として設定していた以下の3つの項目に沿って述べていく。
1,子どもの気持ちに寄り添った支援ができるようになる。
これまでの大学生活において、各児童によってできることやできないこと、得意なこと不得意なことが異なるということを学んでいた。個々に応じた指導ができるようにまずは子どもの実態をよく観察し、把握したうえで、それぞれの子どもに合った目標設定や手立ての提示をする必要があると考えたため、このような目標を設定した。
主面実習では6年生に配当されたため、1年生の学習段階や発達段階をあまり知らなかったため、始めはよく観察して、”1年生”の子どもたちを理解しようと心掛けた。観察していく中で、椅子にじっと座ることができない児童や、平仮名を読むのに時間がかかったり、平仮名を読むことはできても書くときには忘れてしまい書けなかったりする児童、話を聞いているようで聞いていない児童など、6年生とは違った特徴がいくつもあった。1年生の段階に合わせて話すときの目線を合わせたり、小さなことでも褒めてやる気を出したり、じっとできない子の近くに行き、先生の話を聞くように促したりした。1年生は大人が当たり前にできることを学んでいく段階であるが、1年生の中でも発達や学習段階に大きな差を感じたため、全員が終わるまで待ったり、つまづいている児童に付き添ったりすることで、なるだけ全員の足並みをそろえようとすることが大事だと感じた。
2,子どもが主体的に学ぶことができるような環境を作ることができるようになる。
私は子どもが主体的な学びを行うことができるようになるための手立てとして、教師が最低限の声掛けとサポートをすることが挙げられると考えていた。実際に1年生の指導に入る中で、「10は4と〇」という問題について理解できていない児童に対して、どこまでサポートをするのか迷ったことがあった。最小限のサポートとして、10本の指を出し、4本折るという動作をさせてみることにした。このサポートで理解する児童もいれば、この動作の後に「残りはいくつ?」と聞くことで理解する児童もいた。このことから最小限のサポートはどこまでのことを言うのか考え中で、各児童によっても最小限のサポートが変わってくることを学んだ。
3,来年から教壇に立つ自分を想定して、行動する。
来年から教壇に立つにあたって、先生方は何をしていて、子どもに何を指示していて、どのように動いているのか、またなぜその行動や指示をしているのかなどを考えながら観察することで、来年からの自分自身の行動につなげたいと考えていた。先生方の行動を見ていて1番印象的だったことは、情熱をもって子どもと対等に接するということである。ある日の中休み、児童が暴れ、先生に叱られる場面があった。その時「休み時間はみんなの休み時間であるのと一緒で、先生たちも休み時間なんだよ。今先生休めてるかな?」と先生が言っていた。それを聞いて子どもたちは、自分自身で色々なことを考えているように見えた。先生は先生だけれど、先生も人間であり、児童に休みが必要なように先生にも休みが必要だということを理解させる中で、子どもたちに対して人として対等に接しているように感じた。
また、人格を形成する児童期にやってはいけないことを見逃してしまうと今後児童の人生において良くない影響を及ぼすことがあるため、小さなことでも発言や行動に対して指導することが多かったように感じた。男の子がピンクのマスクをつけていることに対して、「なんで男の子なのにピンクなの?」と言った児童がいた。その時に小さな発言ではあったが、「女の子がピンクって決まってなんかないよ。男の子だって女の子だって関係ないよ。」と指導していた。子どもの考え方を構築する段階で、子どもの発言や行動を注視することが大事だと学んだ。 |
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