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蓄積型体験学習詳細
体験分野 学習支援実習 |
活動の名称 学習支援実習 |
実施施設・機関等 長崎市立 銭座小学校 |
実施日 2023年5月19日~2023年6月16日 |
実施時間 実施回数:5回 実施時間:25時間 |
活動内容の概要
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・休み時間や授業中の児童とのふれあい(提出するもののお手伝い、遊び、休み時間中の児童との会話、掲示物の掲示)
・朝の会、休み時間、授業時間、給食時間の観察
・現場先生方の話に参加し、積極的に質問する
・理科の授業教材作成(植物の成長を記録する際に使う台紙)
・運動会での係活動 |
活動の総括
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1,「児童との適切な距離感について学ぶ」について
私は教員と児童がどの程度の関係性で学校生活を送るべきなのかについて、特に休み時間と授業の切り替えについて疑問を持っていたため、今回の実習ではそれについて注目して観察を行った。担任の先生や児童を観察すると休み時間などでは会話を楽しんだり、一緒に蝶や芋虫のお世話をしたりする様子が見られ、かなり親し気な様子がうかがえた。しかし、授業になるとしっかりと区別されていることが教員の口調からも感じ取ることができた。さらに教員が授業の始める少し前から授業に今から入るという気持ちの切り替えをなさっている様子が観察していく中で感じ取れた。この先生方の切り替えが児童にも良い影響を及ぼしていると感じた。またタイマーをセットし、授業までの残り時間を可視化しておくことで教員も呼びかけをしやすくなり、児童も教員の声掛けとタイマーの時間による視覚的、聴覚的な訴えかけでより授業に入りやすい雰囲気づくりを可能にしていると思った。自分がクラスを持った際にもぜひ取り入れたいと考えた。
2,「児童、教員の方々と良い関係性を築くにはどうすればよいか」について
私は教師としての児童や先生方との関係性構築について良好なものにしたいと考えており、今回の実習においてその部分を観察し、先生方と会話をすることで学び取りたいと考えていた。今回の実習で感じたのが、どの学年の児童とも会話を行うことができるということが重要なのではないかと感じた。どの学年の生徒に対しても名前を呼び、話しかけ、楽しそうに会話をなさっている姿を何度も見かけたのが印象的だった。これは銭座小学校が小規模校で少人数故に可能となっているのかもしれない。しかし多くの児童が笑顔で会話している様子をみると、児童は名前を呼んで話しかけてもらえるとすごくうれしく感じるのではないかと思った。したがって、どの規模の学校に配属されたとしても様々な学年の生徒と会話できるように児童を観察する必要があると考える。また児童のことをより知っておくためにも教員間での会話を活発に行い、そして連携を強固なものにし、児童について情報を共有しておくことが重要なのではないかと考えた。
3,「専科の先生がいらっしゃる科目について、それらの教科の指導方法」
小学校には専科の先生がいらっしゃる科目があり、それについて自分がもし担当することになった場合、迅速にその職務に対応できるように授業の展開の仕方や業務について学び取りたいと考えていた。今回の実習では、理科の授業を参観させていただいた。授業の展開はICTが随所に使用されており、かつアナログ的な紙の記録も併用された授業が展開されていた。ICTを使用するのは決して教員だけではなく、児童が使用する機会も多く存在していた。理科の授業でアナログ的な紙のみの学習ではなく、ICTを組み込んだ授業がなぜ重要なのか、自分なりに観察し以下のように考えた。確かに私たちが小学生だった時、児童がICTを使う機会はなく、教員も使用しないことがほとんどだった。しかし、これでは子どもたちが学べる範囲に制限ができてしまうと考えた。授業内でいかに子どもたちの学習の視野を広げることができるか、そのキーポイントとなってくるのがこのICTの活用であると感じた。子どもたちは自分たちが観察した以外の昆虫がどのように成長してくのか、それを教科書に載っていることだけでなく、膨大な情報が存在しているインターネットを用いて知識を、視野を広げることができる。また、その膨大な情報のなかから自分が必要としている情報を取捨選択する力を副産物的に養うことも可能であると考える。また、逆にアナログを残しているのはなぜなのか考えた際、アナログのほうが記録を自分の手で可視化できるという点にメリットがあるのではないかと考える。それを顕著に感じたのが植物の成長の観察である。植物がどれだけ成長したのかを記録しておくために、紙テープを用いるので成長度合いの比較が一瞬でできる。また観察記録の際、パソコンだと大変重量があり持ち運びが大変である。しかし紙媒体であればそれ1枚さえあれば観察ができるため非常に軽い。加えて、常に存在しているためふとした時にすぐに確認できることがアナログ的な要素を残しておく要因の1つなのではないかと考えている。今回の実習では理科の授業のみの観察となったが、ここで得た経験を自分が理科の専科担当となったときやその他の専科でも活かしていきたい。
この学習支援実習では大変貴重な体験をさせていただきました。自分の中で成長を感じることができたすばらしい実習になりました。この経験をこれからの実習にも活かしていきたいと思います。銭座小学校の先生方、児童の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。 |
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