蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

2q48rさんの記録 2023年10月13日(金)
体験分野 離島実習 活動の名称 離島・へき地実習 実施施設・機関等 新上五島町立 北魚目小学校
実施日 2023年10月2日~2023年10月6日 実施時間 実施回数:5回  実施時間:42時間

活動内容の概要
・授業中のサポート(丸付け、学習支援等)
・休み時間や昼休み、放課後における児童とのふれあい
・給食指導
・下校指導
・校外学習同伴
・委員会活動
活動の総括
1.“地域社会と教育の結びつき”について

 北魚目小学校は、「地域とともにある学校」が体現された学校だったように思う。「地域に開かれた学校」からさらに一歩踏み出し、地域と一体となって子供たちを育てていく取り組みが、沢山設定されていた。既に学校と地域との信頼関係の基礎が構築されているため、地域の物的、人的資源を最大限活用しながら学習活動が行われていたため、地域全体で子供たちの学びを展開していく環境づくりがされていることが印象的だった。
 また、同時期に“五島神楽”が行われていたため、先生や子供たちが地域行事の神楽に参加するために学校を欠席するという事例も見られた。このことから、地域が一方的に学校・子どもたちを支援するという関係ではなく、子どもの育ちを軸として、学校と地域がパートナーとして連携・協働している様子が伝わってきた。これからの未来を担う子どもたちは、地域住民にとって希望であり、学校が地域の拠点となっている理想的な関係性だなと思った。


2.“複式学級等、少人数学級での学級経営”について

 北魚目小学校は全校児童20名で、複式学級が設けられていたものの、各学年の指導を確実なものとするため、算数等の決まった教科は複式が解消されて授業が行われていた。複式の形態のまま授業が行われていたものもあったが、間接指導時には支援員の先生等の補助があり、一人ひとりに手厚く学習支援がされていたことが印象的だった。技能教科については、AB年度方式はとられておらず、上学年下学年が一緒に授業を受けていた。少人数だからこそ、全員が発表でき、黒板上に全員分の考えが反映されるところが、少人数学級の利点であると感じた。
 また、授業以外の面においては、一人ひとりの担う役割が多かったことが印象的だった。係を兼任しているものの、きちんと責任を持ってそれを全うする子どもたちの姿から、学級や学校運営に対する当事者意識が育てられていると感じた。
 

3.“学校経営に関する理解”について

 実習期間中、退庁後の時間を使って、校長先生と教頭先生に、学校近くの海に魚釣りに連れてきて頂いた。そこでは、地域の様々な人たちと談笑を交えながらコミュニケーションをとられており、その様子を見て、継続的に地域の方々と話したり、地域の行事に参加したりすることで、信頼関係を築いてこられたことが分かった。そうしていると、自然と周りに人が集まり、遂には帰宅した子どもたちや先生も海へやって来て、一緒に釣りをした。実習期間を過ごす中で、何度もこの島の方々の温かさに触れ幸せな気持ちになった。この経験は、一生忘れないと思う。


4.児童と信頼関係を築く

 初めて会った時から、北魚目小学校の子どもたちは温かく私達実習生を迎え入れてくれ、毎日挨拶を交わしてくれた。素直で、純粋で優しい子どもたちのおかげで、一週間とても楽しい時間を過ごすことができ、絆も、信頼関係も深めることができたと思う。児童数が少ないからこそ、昼休みは全校児童全員で遊ぶことができ、短期間ではあったものの、一人一人と関わる時間が持てたことが、信頼関係を築くことに繋がったと感じている。一週間子どもたちと関わる中で、私たちが様々なことを学ばせてもらい、とても本当に貴重な経験をすることができた。

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