蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

Kakeru.Iさんの記録 2023年11月18日(土)
体験分野 離島実習 活動の名称 離島・へき地実習 実施施設・機関等 五島市立 岐宿小学校
実施日 2023年11月13日~2023年11月17日 実施時間 実施回数:1回  実施時間:40時間

活動内容の概要
・授業中のサポート(丸付け・通級に通っている子どもへの支援)
・給食指導
・休み時間のふれあい
・岐宿っ子祭りにむけての準備
・体育でのバスケットボールの指導
・環境整備(教室清掃・机並べ)
活動の総括
1,「離島地域の教育の現状を実際に現場に立っ理解する」について
 岐宿小学校での実習を通して、9月に行われた附属小学校の児童の実態と比較しながら離島の子どもたちの実態を理解することができた。実際に、離島に行くまでは、離島の子どもと聞くと元気いっぱいで、自然豊かな環境でのびのびと成長するイメージがあった。実際に、岐宿小学校で見た子どもたちは、とてもパワフルで、教室の内外問わず、子どもたちの元気な声が響いていた印象がある。休み時間も元気にドッジボールやバスケットボールを行う子が多く、走る遊びよりもボールを使って学年をこえて遊ぶ子供が多かった。
 また、1学年の人数が少ないため、自然と学年をこえて遊ぶことが必要であり、学年をこえるつながりがとても強いことを実感することができた。学年をこえてのつながりは、岐宿っ子祭りなどの行事に生かされており、附属小学校よりも学年をこえてもお互いのことを理解し合っている子が多く、縦の学年のつながりは各クラスの人数が少ないからこそ子供たちにとって日常的に身についていくものであると感じた。

2,「離島の児童の特徴を理解し、適切な支援ができるようにする」について
 人生で初めて離島の学校に行ったが、離島の児童は、とても粘り強く物事に取り組む特徴があることに気付くことができた。離島の児童の粘り強さを特に感じることができたのは、授業中であり、算数の問題などを児童が解いて、丸付けをしてあげるときがあった。その時に、足し算で間違える子や文章を十分に読み込んでおらず、計算過程が途中で終わってしまっている児童などが多くいた。基礎学力の面では、附属小学校と比較すると低いと感じる部分もあったが、丸付けをしていると間違えた問題を正解にするまで何度も粘り強く取り組む児童が多かった。丸付けをしていて、粘り強く取り組み、丸をもらうまで何度も持ってくる児童の姿に、教師として向き合いたいと思うことができたし、学習に粘り強く取り組むことができることは、これから中学、高校と勉強の難易度があがっても生かされると思った。
 また、附属小学校は、基礎学力が高い子が多いため、できない子の方が目立つ印象があり、できない子が授業の進度に遅れないように支援に入ることが多かった。しかし、岐宿小学校では、わからない子がいてもできる子がミニ先生となって教えてあげることや授業進度も附属小学校の進度に比べると児童の実態に応じて丁寧に進めることが多く、支援にあたる際も子どもに寄り添う時間が確保されており、子どもがどこで躓いているのかを考えながら支援をすることができた。離島であろうと本土であろうと教師は、指導することよりも子どもに寄り添った支援をすることが重要であり、改めて、子どもの実態を把握することが教育現場において大切なことであると思った。

3,「附属小学校での教育実習を終えて、自分自身が苦労したことを教師がどのように工夫をしているか観察する」について
 岐宿小学校では5年生に配属され、1週間、授業を見ることができた。私は、附属小学校での実習を通して、子どもたちと関わることにおいては、かなり得意な方であり、自然と子どもも周りに集まってくれて、子どもと関わることの楽しさを存分に実感することができた。しかしながら授業においては、授業をした際や支援にあたる際も間違った答えを発言した子どもやエラーモデルを発表してくれた子どもに対してのフォローの仕方が偏っており、「いいね」「ありがとう」などの簡単なフォローしかできなかった。
 しかしながら5年生の担任であった夏井先生は、授業中にエラーモデルを提示してくれた子どもに対して「〇〇さんのおかげで今後気を付けようと思いました」と全体に対して、その子の発表の重要性を話しており、私が苦労したことに対して最善のフォローをしていた。子どもの学習へのモチベーションを下げないような工夫をしており、子どもに対するフォローの仕方を学ぶことができた。私も夏井先生のように、子どもが失敗しても気にすることがないような環境作りを普段の授業から心がけることで、子どもが積極的に手をあげ、主体的に学習に取り組むことが出来るようにしていきたいと思うことができた。

 以上で述べたことが離島実習での目標に対して、私が気付くことができた視点であり、5日間という短い期間ではあったが、多くの先生方からご指導をいただくことができた。岐宿小学校での実習担当の中村先生が初日におっしゃていたことに「指導をされなくなったら教師として終わり」という言葉がとても印象に残っており、今回、ご指導いただいたことに感謝するとともに、これから社会に出ても周りからたくさんの指導をしてもらい、分からないことなどは自ら聞くことをこころがけることで、大人になっても周りとともに成長し、常に向上心をもって子どもと関わることができる教師になりたいと思った。
 五島の自然の豊かさと岐宿の子どもたちや教職員の方のあたたかさを十分に感じることができ、もう一度行きたいと思うことができる実習期間であった。

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