 |
蓄積型体験学習詳細
体験分野 学習支援実習 |
活動の名称 学習支援(国語科、部活動) |
実施施設・機関等 長崎大学教育学部 附属中学校 |
実施日 2024年6月24日~2024年10月3日 |
実施時間 実施回数:7回 実施時間:40時間 |
活動内容の概要
| |
・漢字小テスト成績処理
・定期考査採点
・授業観察(机間指導含む)
・部活動支援(見守り、球拾い、球出し、下校指導) |
活動の総括
| |
1、“国語科教育についての知識・理解を深める”について
今回の実習では、テストの採点と授業観察を主に行ってきた。その中で印象に残ったことを3点挙げたい。
1点目は、テストにおける採点の難しさと大変さである。実習生は主に1問1答の部分の丸付けを担ったけれども、実際は採点と成績処理をすべて一人で行わなければならない。漢字書き取りや記述式の問題を一つ一つ丁寧に確認しながら採点するのは、非常に時間のかかる作業である。漢字に関しては生徒の書き方の癖があり、正しい字を身につけさせるためには、とめはねや突き出すところ出ないところ等の細かい部分について、テスト前に生徒と確認することが大事である。しかし過度な採点で生徒のモチベーションを下げてしまうことがないように注意を払うことも必要で、難しいラインだと感じた。
2点目は、学校行事に結び付けた授業である。合唱フェスティバルの自由曲を教材にするというのは、生徒たちの学習意欲を引きたてる面白い授業だと感じた。本番に向けて一生懸命練習している子どもたちだからこそ、改めて歌詞を読んでみた時に、一つ一つのフレーズに着目して疑問を持つことができており、理解を深めようとしている意欲的な姿勢が見られた。やはり自ら知りたい、学びたいと思えるような授業だと、楽しみながら取り組めて心にも残りやすくなる。私も生徒がワクワクするような授業を作れるように頑張りたい。
3点目は、どの授業でも必ずグループワークが取り入れられていたことである。男女比が偏らない4人くらいの班が作れるようになっており、すぐにグループワークができる状態になっていた。自分が授業を行う際にも、教師が一方的に話す時間というのは出来る限り少なくして、生徒が自分たちで探究する時間を多くしなければならない。子どもの主体的な学びを促すためには、教師の発問や教材の工夫、話し合いに躓いている班への助言、班内で人任せになった話し合いになっていないか等を注意する必要がある。また、グループワーク後に班ごとに意見を発表して全体に共有していたが、そうすることで自分とは異なった考えを知り、より思考が深まると感じた。
2、“「中学生」の子どもたちを知る”について
今回の実習で、中学生の子どもたちとの関わり方について、小学生とは異なった難しさを改めて実感した。自身が実習生で生徒にとってほとんど関わりのない相手であることを抜きにしても、やはり中学生は、自立心の芽生えから、自分から教師とコミュニケーションをとって関わることが少なくなっていくと思われる。それは子どもたちの中でのコミュニティが出来ていることの表れでもある。けれども反対にその仲間関係でトラブルが発生したり、馴染めず孤立したりといったことが起きた場合、子どもから教師にSOSを出すことに難しさを覚えるのではないかと考えた。だからこそ授業内外問わず、普段から教師の方から子どもたちに積極的に関わっていくことが必要になる。あいさつや何気ない会話、子どもたちの様子の見守り等をする中で信頼関係を築き、子どもたちにとって頼りやすい存在にならなければと思う。
また、部活動支援にも入ってみて、顧問としての立ち回りも大きく子どもに影響すると感じられた。活動中の安全確保、部内の対人関係、技術向上のためのサポート等、やるべきことはたくさんある。時には専門外の部活を任されることもあるため、自分にできることを探しながら、子どもたちと一緒に取り組む姿勢を大事にしていきたい。 |
←戻る
|
|
トップページへ戻る
|
|