蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

0g1ugさんの記録 2024年10月31日(木)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 蓄積型体験学習 学習支援実習 実施施設・機関等 長崎市立 梅香崎中学校
実施日 2024年9月27日~2024年10月25日 実施時間 実施回数:5回  実施時間:40時間

活動内容の概要
・コミュニティルームの補助
・社会科授業の観察・補助
・総合的な学習の時間の補助
・休み時間や昼休み、給食時間における生徒との交流
・事務作業
活動の総括
 梅香崎中学校での実習では、生徒指導や教科指導などさまざまな場面で勉強させていただいた。中でも、コミュニティルームと社会科授業での支援は印象に残る学びが多くあった。

【コミュニティルーム】
 私がこれまで経験した実習では、大勢の生徒を相手に授業や学習支援をする機会が多かったことから、今回の実習では授業中の監督や支援だけでなく、給食や昼休みも毎日コミュニティルームで生徒と過ごすよう意識し、多くの学びを得た。
 一つ目の学びは、チーム学校としての対応である。授業の合間や昼休みなど、担任の先生だけでなく多くの先生が定期的にコミュニティルームを訪れ気にかけている様子がみられた。授業中や給食の時間にも先生がコミュニティルームにおり、移動の時間を他の生徒とずらすことや、学級の様子を伝えることなど、教頭先生やサポーター・カウンセラーの先生も含め一丸となって生徒の支援をされていた。
 二つ目の学びは、生徒の居場所づくりの重要性である。先生方と生徒の関わりだけでなく、生徒同士の関わりも重要である。習ったことを生徒同士で教え合うように促すことや、事務作業、体育行事の準備など、生徒に役割を与えることで居場所をつくっていた。また、コミュニティルーム内だけでなく、給食を在籍学級の生徒に届けてもらうことで顔を合わせる機会を設けるなど、在籍学級とのつながりも絶やさないよう配慮されていた。
 三つ目の学びは、生徒の成長を間近で感じられる喜びである。40時間という短い時間であったが、初めは週に数回や一日数時間のみ登校していた生徒が、半月後には一日学校で過ごすようになり、来月からは在籍学級に少しずつ戻りたいという目標をかかげ成長していく様子を目の当たりにした。学習面でも、教科ごとに目標を立て自分のペースで目標をもって取り組み、授業も自習から少しずつzoomを用いて在籍学級の授業に参加していた。先生方も生徒のペースを理解し、段階的に課題を克服していく様子を褒めて伝えており、生徒へ寄り添った関わり方が大変勉強になった。

【社会科授業】
 歴史的分野では根拠を導く思考ツールであるくらげチャートの活用や、戦争の要素を挙げて戦争を一般化するなど生徒が思考力を身に付けられるような工夫が多くなされていた。公民的分野でも、教科書の学習事項を時事問題を例に挙げて解説することや、実際の事件を例に挙げることで生徒が具体的に捉えやすく、学習の必要性を感じられるような授業になっていた。
 学年を問わず授業の冒頭では、前回の授業内容について生徒が自作の単語帳から出題し解答するという活動がされていた。実際に作問することで、自然と授業内容で最も重要な箇所を考えることや、問題文を考える中で単語の定義や意味を復習することができる。また、テスト前には単語帳を使って一人で勉強をすることもできる良い活動だと思ったため、今後取り入れていきたい。加えて、予習として中心発問に対する答えを自分の言葉でまとめる活動も行われており、このような活動が学習事項の定着につながっていると感じた。



 梅香崎中学校での実習は、とても楽しく充実したものとなりました。短い期間でしたが、多くの生徒や先生方と関わる中で、改めて人の成長に関わる喜びや教職の社会的な意義を実感することができました。ご多忙の中、実習生として受け入れてくださった梅香崎中学校の先生方に感謝申し上げます。

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