蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

C2864さんの記録 2024年8月1日(木)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援 実施施設・機関等 長崎市立 滑石小学校
実施日 2024年5月24日~2024年7月9日 実施時間 実施回数:10回  実施時間:43時間

活動内容の概要
・運動会準備(テント立て)
・運動会(児童観察・補助、トイレ付き添い、競技の補助、写真撮影)
・授業観察、子どもの観察
・授業中の子どものサポート(勉強が苦手な子、学習が進んでいない子、手が止まっている子にサポートや声かけ、質問への対応、机間指導中の丸付けなど)
・休み時間のコミュニケーション
活動の総括
1.「子どもたちと多くのコミュニケーションをとる」について

 私が2年生で学習支援実習に訪れた際には、自分が何をするか迷うことも多く、たくさん児童と触れ合えたと言える自信が無かった。主免実習やその他いろいろな実習を積み重ねてきた中で、意識的に自分から話すことができるようになったと感じることができた。例えば授業中には、手が止まっている子に対して隣に座ってサポートしたり声をかけたりすることを心掛けた。今回の実習を通して一番うれしかったことは、鍵盤ハーモニカを一緒に練習した男の子との出来事である。私は、ピアノが得意ではなかったので教科書を一緒に読み、音符を確認しながらの活動になった。上手に教えることはできていなかったと思う。しかし、男の子の横で指をゆっくり教えてあげることによって、その子が一生懸命に指を動かしていた。みんなで合わせるときにはついていけないことも多く、最初の一段分しか弾けなかった。それでも分かる部分を一生懸命に弾き、さらに練習をしようと頑張っている姿にとても感動し、成長を感じた。
 そして、休み時間にも多くの子どもたちと会話を楽しむことができた。子どもたちの方から話しかけてくれることも多くあったし、廊下や階段ですれ違う子どもたちと笑顔で挨拶することもできたと思う。また、水泳の時間にも、キラキラとした表情が見られた。リレーで勝つために考えたり応援しあったりしながらとても有意義な時間が過ごせていたと思うし、プールの掃除も最高学年として一生懸命にがんばっていたと思う。


2.「子どもの発言に対する教師の対応の仕方を観察する」について

 今回の実習を通して授業内での教師の対応について、最も大切だと思ったことは2つある。1つ目は、ポイントを伝えるということである。活動に入る前に、今からの活動で何をするのか、どこまでするのかなどのポイントを確認すること、動画を見る前に、「〇〇の変化に注意して見てみよう」「〇〇を重点的に見てみよう」というポイントを共有することなどがある。活動をするだけ、動画見ただけになってしまわないようにするためには、子どもたちがしっかりとやることを理解する必要がある。そのため、ポイントを確認することはとても重要であると感じた。また、教師の発問に対して、子どもたちから欲しかった発言が出てこなかったとき、意図的に「ここを見てどう思う?」などと聞き、見るポイントを示していた。そうすることによって、自分が持っていきたい方向に軌道修正ができると感じた。
 2つ目は、「どこにつまづいているか」を聞くことである。自分たちで進める時間にあまり進んでいない子どもや班に対して、すぐに手を出すのではなくまずはどこでつまずいているのかをきちんと聞いて理解することが大切だと分かった。どこまで助けてあげるのかその加減はまだまだ難しいと感じたが、つまずいている箇所を理解することによって、より的確なアドバイスができると感じた。
 今回の実習で難しいと感じたことは、授業中に少し無気力になってしまう子に対しての関わり方である。意識して話しかけることを心掛けていたが、反応が返ってこないことがあったので難しいと感じた。しかし、紙に書いて教えてあげたりできている部分を褒めてあげたりすることで、手が動かしてくれることもあった。見放してしまうのではなく、継続的に声をかけ続けることがとても大切だと思った。授業以外の時間でも子どもたちを観察することによって、児童理解に努め、授業内のサポートにいかしたりその子どもに合った声のかけ方などを日々勉強したりする必要があると思った。


3.「ICT教育についての理解を深める」について

 まず、1つ目の使い方はキュビナ(AIドリル)である。単元の復習や1日の学習の振り返りに使うことができる。分からない問題については解説を見ながら自分で学習できるし、苦手な分野に関してはAIが勝手に問題を選別してくれるので段階的に学習ができる。個別最適な学びができるということや、1人で学習できるという点がいいところだと感じた。1人でキュビナを解きながらも、周りの友達と競いあったり、解説を見ても分からないときには質問したりしながら、学習ができていた。
 2つ目は、Google formとGoogleドキュメントである。教師がアンケートをとる際にも使えるが、高学年であれば子どもたち同士でアンケートを取りたいときにも使えると分かった。班で聞きたい項目を考えアンケートを取り、その結果を自分たちのレポートに反映させるという、高度な活動が小学生の学習の中でも行われていてとても驚いた。また、結果のグラフをレポートに貼り付けることで視覚的で分かりやすく、読みたいと思えるレポートが完成していたと思う。その中で少し気になったのは、関係のない書き込みである。アンケートの記述欄にふざけたことを書いたりドキュメントに関係のないことを追加したりなど、よくない行動が見られた。SNSによる誹謗中傷が問題となっているが、このような些細なことから大きな問題に発展してしまう可能性もある。人を傷つけるような内容、ふざけた内容、授業に関係のない内容は絶対にかかないことをしっかりクラス全体で徹底する必要があると分かった。

←戻る

トップページへ戻る

ID:
パスワード:

ガイド
ファイルダウンロード
  • 現在登録されておりません。
 一覧を見る
リンク

長崎大学教育学部教育実践総合研究棟事務室 〒852-8521 長崎市文教町1-14 TEL 095-819-2291 FAX 095-819-2292
Copyright© 2005 Faculty of Education,Nagasaki University.All Rights Reserved