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蓄積型体験学習詳細
| 体験分野 ボランティア実習 |
活動の名称 諫早市こどもの城におけるプレイリーダー体験 |
実施施設・機関等 諫早市こどもの城 |
| 実施日 2010年12月4日~2011年1月29日 |
実施時間 実施回数:3回 実施時間:24時間 |
活動内容の概要
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本実習では、プレイリーダーとして施設の利用者である子供たちとのふれあい活動、保護者の方との対話、施設の企画・運営するワークショップの体験・補助を主活動として行った。
こどもたちとのふれあい活動では、未就学児から小・中学生と幅広い年代のこどもを対象に、拠点である遊戯室にて体を動かして遊んだり、本の読み聞かせをするなどしてコミュニケーションをとった。ワークショップでは、約10メートルの壁を登る「ウォールクライミング」を実際に自分自身で体験し、安全ロープを持つ職員の方の補助を行った。「もの作り教室」では、子どもの様子を観察し、必要に応じてアドバイスやチェック、手伝いを行った。
上記の利用時間以外にも、一日二度のミーティングに参加したり、開館・閉館作業を手伝い、施設の一日の運営の様子を体験を通して学ぶことができた。なお、一日の流れの概要は以下の通りである。
一日の流れ(概要)
~9:00 ミーティング、開館作業
午前(9:00~12:00) 子ども・保護者とのふれあい活動(遊戯室)、ワークショップ体験・補助(ウォールクライミング)
午後(13:00~17:00) 子ども・保護者とのふれあい活動、ワークショップ(もの作り教室)
17:00~ 閉館作業、ミーティング |
活動の総括
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3日間の実習の活動を振り返ると、実習前に予想していたことよりも実に多くのことを学ぶことができたというのが今の感想である。というのも、私は普段ボランティアで器械体操教室の手伝いに行ったり、野外体験遊びのリーダーとして活動をしていて子どもたちと関わる機会は大学生にしては多いほうだと考える。こどもの城での実習内容もプレイリーダーということで普段の活動の延長線上にあるようなものだと実習前は考えていた。そのため、普段自分がボランティアリーダーとして活動しているスキルをどのくらい発揮できるのか、どのくらい通用するのかを確認するつもりであった。しかしながら、こどもの城での活動は普段自分が行っているものとは異質なものも多く、新たに発見したもの、これからの自分が取り入れるべきものが非常に多く感じられた。本実習で得たものは挙げるときりが無いが、自習の総括として大きく3点について述べることで自習の総括としたい。
一点目は、子どもたちの自主性をとても大切にしているという点である。ワークショップのひとつ「ウォールクライミング」とは、約10メートルの高さの壁を、壁面の突起を手すり、足場にしながら上っていくというもので、私自身も体験したがとても過酷なものであった。このウォールクライミングにはルールがあり、それは登りはじめ・終わりにはそれぞれ「登ります」・「降ります」と宣言しなければ開始・終了できないようになっていること。また、どこまで登るのか(どこでドロップアウトするのか)や、どの難度の足場を使って登るのか(難易度によって足場が色分けされている。もちろん足場の制限をしないという選択も可能)もチャレンジャー自身が決めることになっている。サポートをする職員の方は子どもたちのこれらの決定を最大限尊重して無理強いをすることは決してなかった。自分で意思決定をすることによって自分自身でできたという達成感は大きくなり、また自分で下した判断に対する責任も芽生える。実に面白いワークショップだと感じた。これはほんの一例に過ぎないが、ワークショップ時の関わり方や、遊びのなかでも施設の方が子どもたちの自主性を大切にしている点が多数見られた。これと比べて学校の授業や、普段参加している器械体操をみると子どもたちが何をするのか、どの位するのかということは指導者が決定することが多く子どもの自主性が反映されているとはいいがたい。子どもの自主性を大切にするという点をすべて学校や普段の活動の中で取り入れることは難しいかもしれないが、どのようにすれば取り入れることができるかを考え、可能な限り取り入れることは必要であると感じた。
二点目は保護者との関わり方である。私が目指す教師という仕事は、子どもと関わることであるが、もちろんその保護者と関わることも少なくない。しかしながら「モンスターペアレント」に代表されるように教師と保護者との間で起こるトラブルは多い。これらの問題の背景には様々な要因が絡み合っており一言で言い表すことはできないが、保護者とコミュニケーションをとり、何を不満に思っており、何が願いなのかということを聞き出すということは解決の糸口のひとつではないだろうか。こどもの城にも多くの保護者が来館しており、何人かとは話すことができたが私は世間話程度しか話をふくらませることができなかった。それとは対照的に職員の方は顔なじみということもあるかもしれないが、「元気しとるね」、「お子さんはどがんね」と自然に話しかけ、結果的には育児についてなど深く話し込む場面も見られた。振り返ると私は緊張もあってかぎこちなさもあり、相手に壁を作っていた気がする。相手に心を開いてもらうためにはまずこちらからという点をまさに見させてもらった瞬間であった。これから教師を志す上で必要となる保護者とのコミュニケーションスキルを磨かなければならないと気付かされた。
三点目は子どもとのかかわり方についてである。前述の通り普段から子どもたちと関わる機会が多いことからも、実習で子どもたちと関わると聞いてもそれほど不安は無かった。実際に実習に望んでも私から積極的に話しかけたり、思いっきり体を動かして遊ぶことで打ち解けることができた子どもも多く、3回目の実習では前回来た時の事を覚えている子もいて手応えを感じることもあった。しかし、わたしの子どもたちに対するアプローチの方法は、私から積極的に近づく動的なアプローチばかりで、活発な子や、体を動かすことの好きな子どもとはすぐに打ち解けることができるが、内気な子や、低年齢の子どもとはなかなか打ち解けることができなかった。そのような中、3回目の実習の朝のミーティングで子どもたちのそばに寄り添って「きみをちゃんと見ているよ」という安心感をあたえる「そうっとよりそう」という点について話があった。そのため3日目はいつもの動的なアプローチではなく、子どものほうから来てくれるのをそばで待つ静的なアプローチを実践してみた。するとこれまで打ち解けるまでに時間のかかっていた低年齢の子どもや、体を動かすよりも積み木や本が好きな内気な子とも打ち解けることができた。この静的なアプローチは今までの自分には無いものであり、子どもたちとコミュニケーションをとる上で幅が広がったように感じている。だが、施設の方と比べたらまだまだな点が多いため、動的なアプローチと同じように自信を持って自分の武器といえるように静的アプローチを磨いていかなければならないと感じた。
これまで述べてきたように実に多くのことを学ぶことのできた実習であった。これからはこの実習で学ぶことを深めたり、吸収したことをいかすステージに立つために勉強を重ねることになるだろう。新たな発見も多く有意義な実習となったのは施設の職員の方々のご厚意・手厚いサポートのおかげであり深く感謝の意を表したい。実習最終日に館長から「うちで学べると思うことがあるならまた来い」と快い言葉を頂いた。こどもの城の活動・職員の姿から学ぶことはまだまだあると感じていたため、大変嬉しかった。自分の力を少しでも役立て、自分の力を伸ばしていくために今後は実習生ではなく、ボランティアリーダーとしてこれからも足を運びたいと考える。 |
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