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蓄積型体験学習詳細
体験分野 学習支援実習 |
活動の名称 学習支援実習 |
実施施設・機関等 長与町立 洗切小学校 |
実施日 2024年6月28日~2024年9月24日 |
実施時間 実施回数:5回 実施時間:25時間 |
活動内容の概要
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1.個別最適な学びのために教師が意図的にペア・グループ活動を授業に取り入れていることが分かった。一人で悩む時間が少なかったため、全員が主体的に授業に取り組むことができており、教師による机間巡視、机間指導によってつまづきのある児童を把握したりどこまで児童が理解できているのかを確認することが個別最適な学びのために必要だということを学んだ。また、苦手を感じている児童に対して「できるから大丈夫」という励ましではなく、落ち着かせてから「〇〇を意識してみよう」や「〇〇してみよう」など具体的なアドバイスや指示をすること授業を進めつつ、徐々に児童の苦手意識を変えていくことが大事だと学んだ。児童が苦手を感じている場合に根拠のない「大丈夫」や「できる」といった言葉をかけるのは児童にとっては話を聞いてくれない、向き合ってくれないといった無力感を与えてしまうかもしれないと気づくことができた。具体的なアドバイスや指示による行動から成功体験や達成感を経験することを通して児童が内的に自己効力感を高めていくことができると考えた。
2.児童の特徴を掴むために授業に取り組む様子と休み時間の様子を比較することが有効であることを学んだ。授業中は消極的でも昼休みに遊んでいるときに発言が活発になる児童もいることが分かった。教師は児童によって指導の仕方を変えていたが、それは児童の特徴をつかんだうえで効果的な指導について考えたからだと気づき、児童の特徴を捉えるための入り口は広いと実感した。提出物や学校生活の様子からも児童の特徴を掴むことができ、教師は児童の小さな変化に気づく必要があることが分かった。
3.国語科の授業において、児童の実態に合わせて導入の仕方が異なっており、既習事項を活かした考え方、使い分けに焦点を当てその根拠を考えるやり方があった。また、児童間の対話をする場面づくりにも違いがあった。問題を提示しその答えを児童間で話し合ったり、分からない児童に分かっている児童が説明する時間を作ったりしていた。その効果で一人で固まっている児童がいなかった。また、机間指導で一人ずつ解説をして回る時間はないため、分からない児童を集め、ミニホワイトボードなどを活用して解説し、理解できた児童から考える活動に戻るという工夫ができそうだと考えた。 |
活動の総括
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全5回の学習支援実習を通して、教師によってクラスの色が違うことや、机間巡視・机間指導のタイミングをあらかじめ決めておくことで、児童の理解を高めるだけでなく深い学びにつなげることが目的であることに気付くことができた。主体的で対話的な学びには児童間で他者参照をすることが有効であり、カンニングと区別するために教師が意図的に「分からないときは隣の人と相談してみよう」と声をかけることが大事だと分かった。また、教師は授業と授業の合間に授業準備を済ませ、すぐに取り掛からなければいけないことが分かった。限られた時間の中でその日の児童の実態に合わせた授業づくりをするのは難しそうに思ったが、電子黒板の活用や事前準備の必要性を大きく実感することができた。この学習支援実習を通して、児童の実態を知り「準備」をすることや声かけを適切なタイミングでできるスキルを身に付けて、主体的で対話的な学びが実践できる授業づくりを目指したいと思った。 |
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