蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

pi.さんの記録 2024年7月4日(木)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援実習 実施施設・機関等 長崎市立 茂木小学校
実施日 2024年5月26日~2024年7月9日 実施時間 実施回数:8回  実施時間:40時間

活動内容の概要
・朝から児童の提出する宿題の確認、訂正(主に音読カード、算数ドリル)
・授業中の児童に対するサポート(机間指導など)
・休み時間、昼休みにおける児童とのふれあい
活動の総括
実習目標に沿って以下に総括を行う。
1.教師の姿を観察する について
 運動会を除いて7回3年生のクラスに参加させていただいた。そこで担任の先生について観察を行う上で、学ぶことが多くあった。
 私は教育実習で長崎大学の附属小学校に1ヶ月間通った。そこでは、宿題が無かったり、教科担任制が概ね導入されていることが非常に印象的であった。しかし、今回の実習では、ほとんどの授業を担任の先生が受け持っていた。そして、朝の時間、昼休みは宿題の確認や提出物の確認など、常に多忙なイメージを受けた。そのような中で授業の教材研究や授業づくりを行っていくことはやはり難しいのではないかという印象を受けた。公立小学校では教員の確保が難しいのかもしれないが、やはり教科担任制の導入により、児童のより良い学びにつながるだけでなく、教師の働き方にも影響を及ぼすのではないかということを教師の姿を観察する中で感じた。
2.子どもの姿を観察し、必要であれば支援策を考える について
 今回の実習記録で主にR君についての記述が多かった。教室の一番後ろの席で離席が多かったり、教師に反抗する姿や教室を飛び出す姿などが観察されたからである。何度もどのように対応するべきか考え実践したが、その時は戻ってくれることがあっても、その関わりを目的として同じ行動を繰り返すこともあったように感じた。やはり、担任の先生が仰ったようにある程度は見守る、本人を信じることも非常に重要なのだということを感じた。
 R君については考える時間が非常に多かったのだが、実は1番支援を必要としていたのはH君であったのではないかと実習を終えて振り返る。H君の様子から、教師の指示を1度で理解できておらず授業についていくことができていない、なかなか周囲に助けを求めることができない、手先の不器用さからノートテイクがうまくいっていないことがあった。これらのことから、あまり成功体験を積む機会が無く自己肯定感の低下があり、常におどおどしている感じが見受けられた。大まかな実態を把握することができたものの、大勢のなかの1人の児童として、補助の役割としてどのような支援ができるのかというところを考えることができなかった。今考えると、教師の指示をわかるまで繰り返して伝える、私自身がノートを書き写して児童のノートの隣に置くなど少しでもできることがあったのではないかと考える。他にも、今回の立場でも、別の立場になっても児童のためにできることは多くあったと思うので、今後も考え続けていきたい。
3.特別支援への知識を深め、実戦経験を積む について
 特別支援について、特に通常小学校における特別支援教育の難しさについて考えた。特別支援学校では少人数について2名程度の教員で個別の指導計画を立て、常に連携しながら学習を進めていく。しかし、小学校では大人数に対して1人の教員で教育活動を行うことが主である。支援学級や通級が広まってきているとはいえ、そこで受け入れることができる児童の幅はそこまで広くなく、むしろ支援が必要であるのにも関わらず見落とされている、支援をうけることができていない児童が多くいるのではないかと考える。そこで、担任1人ではなかなか教育活動を行いながら児童1名1名に対する支援策を考えるということには限界があるのではないかと感じた。やはり、学校に対する支援員を増やしたり、特別支援教育に専門的な知識をもつ人員の確保は必須なのではないかと考える。
 今回の実習を通して支援を要する児童に対して接することができたが、通常小学校に通う支援を要する子どもと特別支援学校に通う児童の違いについて考えることができた。前者は困りごとを1からアセスメントしなければならないのに対して、後者は概ねの枠組みが分かったうえでの実態把握があるため、前者の方が難しいのではないかと思う。このような実態があることを踏まえ、やはり特別支援学校のセンター的役割が重要なのだということに気が付いた。

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