蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

x8qmBさんの記録 2024年10月17日(木)
体験分野 離島実習 活動の名称 離島実習 実施施設・機関等 五島市立 盈進小学校
実施日 2024年10月7日~2024年10月11日 実施時間 実施回数:5回  実施時間:40時間

活動内容の概要
・授業中のサポート(丸つけ・個別指導・体育時の補助)
・児童との関わり(休み時間・給食時間・掃除時間・クラブ活動)
・小体連練習補助(スタートダッシュのアドバイス・幅跳びのアドバイス・バトンパス時のアドバイス)
・校務員の方の手伝い(環境整備・お楽しみ会の準備補助)
・掲示物作成(画用紙に作品を貼り付ける・作品の張替)
活動の総括
1.実習での経験を通して小規模校の実態や現状への理解を深める。
実習を通して年度ごとに人数にばらつきがあることから今年度は変則複式の学級が1学級、複式学級が1学級、単式学級が2学級という編成であった。去年までは単式学級であった児童が進級すると複式学級になったということがあったり、複式学級でも学年の人数差が大きかったりなど付属小の複式学級とは異なり、公立校での複式学級は不規則であり、指導においては違った難しさがあると感じた。中規模校や大規模校と異なり、教師が全校児童とコミュニケーションを取ることができ、学校全体で児童に向き合うことが出来る点は小規模校の良さだと感じた。また、地域とのつながりが強く地域の方との交流が多くあったり、伝統的に行われている鼓笛を毎年引き継いでいくなど文化を大事にしていたりなど小規模校だからこそ全校児童が地域の方と関われる機会があったり、日頃からいろいろな学年と交流があることから文化を引き継いでいくことが出来るのだと感じた。そのような点においても良さがあると感じた。
 良さを見つけることが出来た一方で課題だと感じる部分もあった。教室内では全員が活発に発言をしている姿が見られたが、大人数の場になることで発言することが難しくなるということを先生方の話から学んだ。教師がいろいろな人と関わる機会を提供し、どのような場面であっても発言できるように経験させることが必要になるのだと学んだ。また教師の立場から見ても、年度ごとに学級編成が大きく変わることで指導方法を工夫する必要があったり、役割分担を組み直す必要があったりなど、様々な大変さが生じるのではないかと感じた。

2.教師の授業中の動きや関わり方を見て学ぶ。
変則複式学級や少人数の単式学級の授業の様子を見る経験を離島実習を通して行うことができ、以下点の学びがあった。
1点目は、教師が児童全員と関わりながら授業を進めていることである。単式学級では少人数だからこそ、全員の意見をもとに授業を進めていくことが出来たり、互いに教え合うことが出来る学年になると教え合いの時間に休んだ児童の補講を個別に行うことが出来たり、全員と関わりながら誰も置いて行かない授業を行うことが出来るということを感じた。
2点目は複式の授業形態に慣れるまでは教師の支援が必要であるということである。これまで付属小の複式学級の授業を何度か参観したが、1年生の頃から複式授業の形態で学んでいることから、学年を重ねていくと自分たちだけでスムーズに学習することが出来るようになっていた。しかし、今回の実習では複式の授業形態に児童が慣れておらず、今日はまとめまで時間内に到達できるようにと目標を立てて行っていたり、次に何をしたらいいか分からずすぐに先生に聞くことから何度も小渡りを行いリーダーのサポートを行っていたりしていた。学習形態が定着するまでは複式の授業形態の型をただ行うだけなく、児童が自分たちで学びを進められるような様々な工夫を凝らすことが必要になるということを学んだ。
 3点目は教師と児童との距離感である。少人数であり、全校児童全員に目を向けることが出来る分距離が近くなってしまうのではないかと思っていた。しかし、担任をしている児童意外とも関わりを持っていて互いの信頼関係は築かれているもののしっかりと立場の線引きが出来ていると感じた。信頼関係を築きながらも適度な距離を意識して関わることが教師には必要なのだと実感することが出来た。

3.積極的に児童と関わる。
素直で明るい児童が多く、積極的に関わろうとする前にたくさんの児童が話しかけてくれたり、挨拶を通してコミュニケーションを取ろうとしてくれていたこともあり、全校児童と関わることが出来た。児童と関わる中で学年関係なくともに遊ぶ姿や、上級生が下級生の面倒を見る姿など児童同士の関わりまで近くで見ることが出来た。児童同士の関わりを見ていく中で、長い間一緒にいるからか、学年を重ねていくごとに互いを理解し合い思いやって関わっていると感じた。そのため、大きなトラブルが少なくトラブルが起きても自分たちで解決する力があると感じた。学力だけでなく、対人関係など生きる上で必要となる力が自然と育っているのではないかと感じた。また、五島の良さや文化を知るということに関しては、児童からまんだかなという文化を教えてもらったり、五島にはどんなものがあるかということも教えてくれ、児童と関わったからこそ知ることの出来た良さや文化があった。

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