蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

0311fさんの記録 2010年11月6日(土)
体験分野 離島実習 活動の名称 平成22年度 新上五島町立浜ノ浦小学校における離島実習 実施施設・機関等 新上五島町立浜ノ浦小学校
実施日 2010年10月24日~2010年10月31日 実施時間 実施回数:8回  実施時間:52時間

活動内容の概要
 一週間にわたる実習の活動内容の概要を、以下、日にちごとにまとめる。

10月24日(日) 浜ノ浦到着、お祭り参加(地域行事)

10月25日(月) 浜ノ浦小学校にて対面式、お祭り参加(地域行事)、合同合唱練習、担任との懇談会

10月26日(火)  絵本読み聞かせ、校長講話、授業参加(音楽)、講話「五島の海」、
         体験学習「地域ボランティアについて」、担任との懇談会

10月27日(水) 集団登校同伴、絵本読み聞かせ、合同合唱練習、
         体験学習「アジバーグをつくろう!」、講話「走ることを通して」

10月28日(木) 集団登校同伴、絵本読み聞かせ、実習生による授業、授業参観、
         講話「いのちの出値い」、授業参加、担任との懇談会

10月29日(金) 集団登校同伴、絵本読み聞かせ、実習生による授業、環境整備活動、
         会場設営、集団下校同伴、担任との懇談会

10月30日(土) 自主研修、釣り体験

10月31日(日) 集団登校同伴、学習発表会「浜っ子ふれあいデー」参加、お別れ式 
活動の総括
 私は、長崎生まれ長崎育ちであるが、本実習で初めて、離島の小学校やその地域と関わり合いをもった。一週間に及ぶ本実習は、様々な多くのプログラムで大変充実しており、毎日新しいことを考えさせられ、また学ばせてもらえるものであった。今回、活動の総括として、以下二点の柱で述べたいと考える。


(1)小学校でのプログラムを通して

①少人数学級・複式教育について
 今回私は、中学年(3,4年生)学級に配当され、その学級は、3年生4名、4年生5名、計9名の複式学級であった。私にとっては、今まで大人数学級における実習しか行っていなかったことから、初めての複式学級での実習であった。当たり前のことだけれど、「1つのクラスに9人の児童しかいないこと」に最初はとても戸惑いを感じ、また逆にそれが新鮮でもあった。一見、児童はみな素直で明るく、人なつっこいように感じられたが、担任の先生から一人一人の児童のことを詳しく聞くと、児童の個性や悩みは本当に多種多様で、よって教師の関わり方や指導の仕方も一人一人の児童のニーズに合わせて慎重に変えていかなければならないことを、改めて知った。「大人数であっても少人数であっても、教室に様々な児童がいることに変わりはない」という事実は、今回私にとって大きな衝撃で、また大きな学びであったと思う。
 そして少人数学級の利点として、「児童一人一人にその個性やニーズに合わせた丁寧な指導ができる」という点があると、今回実習を通して気づいた。私は今まで、「離島と本土の学力格差」について耳にすることが度々あったが、実際に離島の学校教育を見てみて、逆に離島の小学校の方が学力は身につけさせることができるのかもしれないと感じた。その分、学級担任の先生は様々な工夫や注意をして授業をしたり生活指導をしたりしている。学級の児童全員を視野の中に入れ、注意深く様子を見守り、一人一人の児童を、とても大切にしている。また本実習では実習生による授業をすることができたのだが、私はその中で、複式教育では「一つ一つの教材研究を十二分にやっておかなければ授業を成り立たせることができない」ということ、また「ついつい教師主導の授業になってしまうため気をつけなければならない」ということを学んだ。

②小学校全体の雰囲気について
 少人数学級で全校児童が30名程度の小学校では、人数が少ないことで出来ないことも多い。しかし、その分全校児童のまとまりは固く、お昼休みには学年関係なくみんなで遊んだりと「縦のつながり」が大変強い。よって学校全体の雰囲気がとても明るく開放的で、温かくて、安心感のあるものとなっていた。
 

(2)地域でのプログラムを通して

①地域性について
 本実習では、小学校におけるプログラム以上に、地域の中に入って活動を行うプログラムが大変充実していた。地域で年一回開催されるお祭りを始めとして、漁協青年部の方々から様々な講話を聞いたり、子どもたちのために地域ボランティアを行っている方を訪ねたりする機会があった。小学校の中で感じたことと同じように、「地域が一つにまとまっている」ということは、私の中でとても印象的であった。その要因の一つとしてあげられるのが、先に述べたお祭りである。今回お祭りに参加してみて、「お祭りは地域の求心力」ということを肌で感じることができた。お祭りという一大イベントを中心として、地域みんなが協力し合い、一生懸命取り組む。そうするうちに、自然と地域全体に一体感が生まれる。今回は私たち実習生もお祭りに参加させていただき、私たち自身、一生懸命お祭りに参加した。そのことで地域の方々との距離も一気に縮まり、まるで私たちもその地域の中にいるかのような温かさを感じた。地域の方々は私たち実習生を心から歓迎してくださり、私たちが多くを学んで帰ることができるよう、さまざまな体験学習や講話を準備してくださっていた。

②地域と学校の関係性について
 よく、私は「地域と学校の連携」の必要性について耳にするし、また考えることでもある。しかし本実習では、「連携」よりももっともっと先にある「地域の中に学校が存在する」ということを感じた。それは、「地域の人々が学校のためにどこまでも協力する」ということであり、「地域の人々が子どもを育てる」ということである。美しい海に囲まれる浜ノ浦では、夏、ダイビングを職業とする方が小学校にてダイビングの体験学習を行う。また、おいしくて新鮮な魚が捕れる浜ノ浦では、漁協の方が学校で魚のさばき方を教える。さらに、自然に恵まれる浜ノ浦では、山の中の木々でアスレチックを作った方が、子どもたちに遊び場を提供する。挙げ出せばきりがないのだが、つまり、地域の特性の中で学校教育が行われ、地域の方々の善意の中で子どもたちが成長していく。「地域の中に学校が存在する」ことで、地域の方々の愛情の中で学校教育が行われる。「連携」のもっと先にあるそれは、地域と学校の関係性の中で最善のものなのではないかと、今回強く感じた。
 また、そのような関係性がもたれているのは、校長先生や教頭先生、さらに職員の先生のおかげであるということも今回学んだ。先生方は、とても地域の方々を大切にしており、お祭りにも参加するし、地域の懇談会にももちろん参加する。浜ノ浦小学校の校長室には、いつも地域住民の誰かがいるということも今回聞いた。地域の方の学校への、先生方への心からの信頼、そして先生方の地域への心からの信頼。この相互関係の上に、「地域の中に学校が存在する」という関係性が成り立っているのだと知った。

 
 以上、本実習における私の学びを述べてきた。
実習を終えた今、私は、今回たくさんのご指導ご厚意をくださった浜ノ浦小学校の先生方をはじめ、浜ノ浦郷の地域の方々への感謝の気持ちでいっぱいである。
本実習での学びを、これからの自分に活かしていけるよう、精一杯頑張っていきたい。そして、絶対に長崎県で教員となって、ぜひ離島の小学校に赴任したいと、強く思う。

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