蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

真弓桃さんの記録 2025年12月10日(水)
体験分野 野外体験実習 活動の名称 野外宿泊学習 実施施設・機関等 長崎市立 茂木小学校(野外体験)
実施日 2025年12月3日~2025年12月5日 実施時間 実施回数:3回  実施時間:15時間

活動内容の概要
・起床、就寝時の見回り
・次の活動に向けての声かけ
・部屋での準備、持ち物確認
・掃除のときの声かけ、支援
・レクリエーションを学生で考えて行う
・児童の安全確認、健康確認
・時間を見て行動できる、協力して活動できるなどの目標を達成するための言動や支援
活動の総括
1.安全確保や健康管理への意識
今回は野外宿泊学習の当日から三日間強烈な寒波が来たため、寒さで風邪をひかないでいいように外に行く前の部屋の準備段階で衣服についてたくさん呼びかけをしたり、活動中も児童の体調に異変がないかを確認する頻度を上げるように気を付けた。また調理活動の際にも、屋外での活動であることや普段よりも活動が多く集中力が落ちているという状況から、気を付けていないと安全に活動が終わらせられない状況だった。本当に危険な時には自分が手を動かしながらも、児童同士のかかわりで危険を避けられるように促すというバランスに難しさを感じた。

2.子ども同士の協力、助け合いの促進
私が意識したことは、子どもたちの心理状態の言語化と子どもたちの対話で協力させられることだ。子どもたちは思ったことを素直に伝えて強い表現になってしまったり、逆に言葉足らずで誤解を生んでしまう場面が非常に多かった。そのときに論理的に説明するよりも、子どもたちの心理を、教師として私が代弁するようにすることで喧嘩を治めたり理解可能にすることができたと感じ。なぜ論理的に説明しなかったかというと、論理的な説明では既に結果が見えていたり、教師によるバイアスがかかっていて、児童が自分たちで考えたり反省する機会が失われてしまうと思うからだ。子どもたちを対話で協力させるためにしたことは、なるべく児童が思ったことを自分で児童に伝えさせるように促すことである。例えば○○さんの思っていること○○さんに伝えたら手伝ってくれるんじゃない?である。教師が思っていることを教師が自分伝えてしまうと、子どもたちの交流が生まれないし伝える力も身につかないし、なによりもその場が児童主体ではなくなってしまう。

3.声かけ、アドバイスの工夫
まずは全員の名前を覚えて指示を出すときに必ず○○さん、と言ってからにすること。そうすることで指示を出された児童の当事者意識が高まると思うし、同時に心の中で信頼関係を築くことができると思った。声掛けをする時には、事実だけを伝えることと疑問形で伝えることをとにかく意識した。事実だけを伝えるというのは、例えば何時までにどこに集合という指示が出ていて部屋で準備をしている時に、「今○○時です。」ということだ。この声掛けから児童が「集合何時だっけ、もうすぐ行かなきゃ、じゃあ急がなきゃ。」という思考回路を促すことができると感じた。疑問形で伝えることも同じように児童の思考を刺激することに効果的に働いていたと感じる。ただ、聞こえ方が強くなってしまうので場数はあまり踏めずに終了した。

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