蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

ewu9Bさんの記録 2025年12月5日(金)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援実習 実施施設・機関等 長与町立 長与第二中学校
実施日 2025年6月13日~2025年12月2日 実施時間 実施回数:6回  実施時間:40時間

活動内容の概要
・授業中の学習支援/TT指導(個別指導、机間巡視、採点等)
・休み時間等における生徒の触れ合い(教室巡回等)
・校外活動の支援
活動の総括
1.”学級を「みる」視点を高める”について
 実習期間中、全学年の授業(英語科)に入り、生徒達と温かく関わる先生方の振る舞いを数多く拝見させていただきました。特に、指導の難しさが伴う多感な時期の中学生に対して「先生方がどのように接しているか」、また「生徒達がどのような様子で学習に取り組んでいるか」を間近で観察できたことは、彼らに対する教科・生徒指導における教師の関わり方を深く理解する貴重な機会となりました。
 特に印象的だったのは、1学年の先生からお話しいただいた「教師の姿勢」に関するものです。「かつての教育現場では『教師が圧で生徒を指導する』という支配的な考え方が多かったが、それでは生徒の心は離れてしまう。そうした支配的な指導は生徒を直ぐに変えることができるし、外から見れば生徒たちが落ち着いているようにも見える。しかし、その指導によって作られた風景は崩れるのも早い。特に生徒数が多い学校では、多くの生徒が『リーダーになりたい』と思って、色々な『悪さ』を働くこともある。そして、教師は生徒の悪いところばかりを探すようになってしまう。そうではなく、私たちは生徒の『良いところ探し』をしなければならない。そして、静観して『あっ』と思ったタイミングで関わるようにする」というお話をしていただきました。
 実習を通して、上記のお話や多岐にわたる場面での中学生への指導を拝見させていただき、教師が一方的に指導するだけでは生徒の反発を招く可能性があるため、生徒一人ひとりの心情に寄り添いながら指導を行うことの重要性を痛感しました。

2.”学級経営の工夫に関する理解を深める”について
 実習期間中、学習支援を行いながら「教室環境」(特に掲示物・整理整頓)を観察させていただきました。教室は、生徒が1日の多くを過ごす場であり、そこで様々な学びや成長が紡がれていく空間でもあります。家庭環境が子どもの心や体、感性の成長に多大な影響を及ぼすのと同様に、教室環境も子どもの人格や学び、将来などに影響を与え得る非常に重要な要素であると考えています。しかし、大学の講義等ではあまり触れられない話題であるため、本実習を通して「教室環境を整える」コツを学ばせていただきました。
 その中で印象に残っているものは「学級目標の掲示位置」です。学級目標は多くの学校で教室前方の黒板上に掲示されている印象があります。しかし、私が支援で入ったクラスはどこも教室後方に掲示され、前方には他の掲示物も含めほぼ何も貼られていなかったように思います。これは刺激が多すぎると集中力が減退しやすい生徒に配慮した環境調整の一環なのだろうと思い、これも生徒の心理的安全性を高める学級経営の手立てであると感じました。
 他にもここでは書ききれないほどの教室環境を整える工夫がなされており、教師は「知識をどのように教えるか」だけでなく「学びの環境をどのようにデザインするか」という面においても非常に重要な働きを持つと感じました。

 長与第二中学校での実習は非常に充実しており、来年度以降の指導にも活かすことのできる多くのヒントを頂きました。今回の実習で得た学びを今後出会う子ども達の為に活用していきます。長与第二中学校の先生方、生徒、保護者、地域の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。

←戻る

トップページへ戻る

ID:
パスワード:

ガイド
ファイルダウンロード
  • 現在登録されておりません。
 一覧を見る
リンク

長崎大学教育学部教育実践総合研究棟事務室 〒852-8521 長崎市文教町1-14 TEL 095-819-2291 FAX 095-819-2292
Copyright© 2005 Faculty of Education,Nagasaki University.All Rights Reserved