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蓄積型体験学習詳細
体験分野 学習支援実習 |
活動の名称 学習支援 |
実施施設・機関等 長崎市立 南陽小学校 |
実施日 2025年9月8日~2025年10月2日 |
実施時間 実施回数:5回 実施時間:40時間 |
活動内容の概要
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・授業中のサポート
・休み時間や昼休みでの児童との触れ合い
・移動教室時の付き添い |
活動の総括
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1.南陽小学校の特別支援学級について理解を深める。について
南陽小学校の特別支援学級は、知的の特別支援学級が1クラス、情緒の特別支援学級が3クラスある。知的学級は全学年が同じクラスで、情緒学級は低・中・高学年で分かれている。また、通級指導としてLD、ADHDの児童がSSTや認知トレーニング、運動機能トレーニングができる教室と、言語の発達の遅れが見られる児童が発音や話し方、口周りや舌の筋力をつけるためのトレーニングができる教室がある。それぞれの教室に担当の先生はもちろんサブの先生も付き、子どもたちの発達に合わせた教材や目標設定の上、指導・支援が行われている。場に応じて、1対1での個別指導や、他学年をあわせた一斉指導を行っていた。
2.適切な言葉かけを学ぶ。について
先生方の指導から適切な言葉かけを学ぶことができた。小学校は年齢の幅が大きく低学年と高学年では伝える方法も変えなければならない。低学年ではより嚙み砕いて、児童が分かる語彙を選ぶ必要がある。ジェスチャーでより分かりやすく伝えたり、端的にゆっくり伝えるなどの工夫があった。また声のトーンや速度で気持ちの切り替えを分かりやすくしており、参考にしたいと思った。児童の言葉に耳を傾けつつ、授業から脱線しないように切り替える。気持ちが興奮していたり、嫌なことがあって気持ちが爆発していたりする児童に対しても、冷静にとことん向き合う。指導する側が切り替える場面を作ることで、児童の気持ちを切り替えることができていた。どこまでを許すかの線引きがまだ難しいため、実際に現場に立って実践しながら学んでいきたいと思った。児童の気持ちを受け入れるだけでなく、真面目に頑張るべきところや、やってはいけないことに対して、適切な言葉選びできちんと指導できるようになりたい。
3.学級経営について理解を深める。について
南陽小学校はインクルーシブ教育に力を入れており、特別支援学級に在籍する児童も、通常学級を軸に過ごしている。朝の会や帰りの会、自分の荷物を置く場所も通常学級となっており、通常学級の子どもたちとの関わりはもちろんあるため、昼休みなども学級の境なく一緒に遊んでいた。特別支援学級に配属の先生方は特別支援学級の児童だけでなく、通常学級に在籍する児童も気にかけてサポートに入っており、常に様々な場所へ顔を出し子どもたちに声を掛けている印象を受けた。通常学級と特別支援学級の隔たりが全くなく、障害の有無にかかわらず学ぶことができる学級経営を実現していた。普段の児童の様子や先生方の対応から、インクルーシブな考え方が学校の当たり前になっているように感じた。特別支援学級や通級指導の教室が、児童の休息の場になっていることは子どもたちの様子からも明らかだった。そういった環境が、子どもたちの学習意欲や人と関わる意欲に働きかけ、子どもたち自身で上手く気持ちを切り替えられるような力や自分の特性を認知し援助要請ができるような力の育成に繋がっているのだと学ぶことができた。 |
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