蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

Ar73jさんの記録 2025年7月31日(木)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援実習 実施施設・機関等 長崎市立 伊王島小学校
実施日 2025年6月3日~2025年7月8日 実施時間 実施回数:6回  実施時間:42時間

活動内容の概要
・授業中のサポート(個別指導、声掛け)
・休み時間や昼休みにおける児童とのコミュニケーション、ふれあい
・給食指導
・水泳指導
活動の総括
 1,「インクルーシブ教育の実践や工夫を学び、考えられるようになる」について
伊王島小学校には支援学級在籍の児童は居るが、そのことを学校生活の中で感じないような環境や雰囲気であることが印象的であった。実習で過ごした私自身も全くその違いを感じず、子どもたちもそのような様子であった。支援学級の児童も授業はもちろん休み時間も他の児童と共に過ごし、話によると放課後や休日もよく一緒に遊んでいるとのことであった。こんなにも子どもたちが自然に受け入れ合っていることに驚き、学ぶものがあった。もしその子が伊王島小学校ではない、児童が大人数居るような単式の学校に通っていたとしたら、「支援学級」というイメージがもっと強くなるのではないかと感じ、そのことから「障害」は、流動的であると感じた。障害の社会モデル的な考え方に通じると思うが、環境が変われば障害ではなくなることもあるのだと学んだ。このような視点から考えると、インクルーシブ教育の実践は人や物を含めた環境的な工夫によって実現できるのだと実感した。これからも他の環境にも向き合い、少しでもインクルーシブを実現できるような工夫を考えていきたい。

 2,「児童の発達段階に合わせた関わり方ができるようになる」について
今回の実習では、実際に全ての学年の児童とたくさん関わることができた。その中で学んだことが、学年や発達にとらわれずに目の前に居る児童、その子はその子として関わり方を考えることである。そのことを先生方の児童と関わる姿から学ぶことができた。特に私は、低学年の児童との関わり方を学びたいと思い、観察していた。それぞれの先生たちが関わる姿は様々であること印象的であった。1年生の児童の目線に合わせて優しい言葉を使う先生もいれば、他の学年と関わる時と変わらない距離感で自然と接する先生、学習のサポートや指示を積極的にする先生、多くは語らず信じて待つ先生、それぞれの先生たちの姿勢を児童本人もよく感じ取っていた。その分、目の前にいる先生によってその児童の行動や様子にも変化があり、安心や緊張など心の動きも感じ取ることができた。私自身、自分なりの子どもとの関わり方、距離感を探し続けたいと感じる。

 3,「小規模校や複式学級での児童の学校生活を知り、理解を深める」について
今回私は初めて小規模校、複式学級で過ごした。子どもたちがどのように過ごしているかという点では、他学年の児童とも同級生や兄弟姉妹のような距離感で過ごしていた。他クラスであっても体育など全校で行う授業の際には深く関わっており、鬼ごっこの種類や鬼を決める際、児童同士で話し合って5・6年生の児童が下級生に「何したい?」と優しく意見を聞いていた姿が印象的であった。自然と「○○ちゃんは逃げるのが好きだからいいよ」と人数やバランスを考えつつ、一人ひとりのことを大切にしながら決めていた。また、それぞれの児童が自分の担任以外の教師との関係性も深いことが印象的であった。授業も先生たちがそれぞれの教科を受け持ちながら、給食や昼活動など全校で過ごす際は、様々な児童に関わっていた。教師全員で、全校児童を見守るというような姿勢や雰囲気が重要なのだと学んだ。小規模校特有の他校との交流授業がある点も印象的であった。私自身、交流を実際には見てはいないが、子どもたちに話を聞いたところ「とても緊張する、でも大人数で過ごせるのは楽しい、みんな優しい」というような実感を教えてくれた。少人数の環境が当たり前の生活であるため、集団で過ごすこと、初めての友だちとも仲良くなる経験は、小規模校の児童たちにとっては重要であるのだと学んだ。


 伊王島小学校での実習は、優しくまっすぐな子どもたちに出会うことができ、とても心動かされるものでした。先生方もとても温かく、その姿からたくさん学び取ることができました。この実習での経験を今後に生かしていきたいと思います。1か月半、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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