蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

2pmuAさんの記録 2025年10月17日(金)
体験分野 離島実習 活動の名称 蓄積型体験学習 実施施設・機関等 五島市立 奥浦小学校
実施日 2025年10月5日~2025年10月10日 実施時間 実施回数:1回  実施時間:40時間

活動内容の概要
・授業のサポート(宿題や問題の丸付け、机間指導、テスト監視)
・児童とのふれあい(朝や昼の遊び、掃除)
・地域に根差した行事(稲刈り、1.2フェスタ、移動図書)
・複式学級の実態把握(授業参観)
・小体連の実態把握(練習サポート・参加、大会引率)
活動の総括
1.「島ならではの授業形態」について
 授業を参観したり机間指導に入ったりすることで、長崎市の授業と異なる授業形態については2つあると感じた。1つ目は、教師と児童が会話のように授業を進めていることだ。人数が少ないからこそ、自由に発言する機会を多く設け、教室全体で授業を進めているのが印象的だった。2つ目は、黒板とホワイトボードの活用だ。長崎市内では黒板のみ用いるが、奥浦小学校ではホワイトボードなど多くのものを活用し、広く教室を使っていると感じた。
 また、環境を生かした活動については「米作り」が挙げられる。学校内に河と田んぼがあることで、田植えや稲刈りなど年間を通して米作りの体験をすることができる。そして、もち米からかかんころもちを持ちを作るなど活動を発展させて、地域ならではの体験活動ができるのも印象的だと感じた。さらに、お世話になった地域の方や新一年生を招くお祭りもあるなど、地域に密着した行事も多く存在することが分かり、地域全体で子供を守り育てていく環境があると実感した。

2.「複式学級の実態」について
 通常学級でも、特別支援学級でも行っていることを初めて知った。また、教員の人数の関係上、複式で授業を行う必要がないものもあれば、教員が足りないため複式で行う授業もあり、様々だと分かった。複式の授業では、通常の授業より教師が滞在しない時間がある分、一人で考える時間や他者と協同する時間もあると感じた。さらに、活動の流れをルーティン化させることの重要性を感自他。授業外については、学年の差関係なく仲が良い印象を受けた。また、教師は学年の能力の差を作ることなく、生活面等について指導していた。
 私が経験したり聞いたりしてきた6年生と1年生がペアを作り、お世話をするといった制度はなかった。その文、同学級の2年生がお手本となるように行動しているのが印象的だった。複式学級の中で、自然と下級生は上級生を見て学び、上級生は下級生のお手本となるように行動する形態ができているように感じた。

3.「休み時間や給食時間など特別活動の様子」について
 給食時間は、給食の献立や係からの放送のみで、全体でのクイズ等レクリエーション的な放送はなかった。学級独自の取り組みで先生が音楽をかけたり児童が音楽を選んでかけたりしているのが印象的だった。休み時間については、学年問わず、船員で鬼ごっこ等遊んでいた。また、先生方も遊びに入ったり玄関前で見届けていたりと、学校全員で昼休みを過ごしている様子が見えた。
 委員会活動については、保健・生活・給食の3つのみ存在し、多くの委員会を設けて少人数で行うのではなく、必要最低限の委員会を設置し、人数を確保することを重視していることが分かった。学校の特徴に応じて、委員会の取捨選択を行う必要性があることを学んだ。

4.「小体連に向けた取り組み」について
 小体連に向けた学校全体の取り組みを見ることができた。1~4年生については、激励式に向けた応援練習に励み、本番は5,6年生を鼓舞する応援をしていた。5,6年生については、全員が陸上種目のため全員で協力して全体練習を行ったり、朝や昼に自主練習を行ったりしているのが印象的だった。また、大会を通じて喜びや悔しみ、他者を応援することへのやりがいなど様々な感情をいだきながら、成長しているように感じた。今回、新種目導入の実態について学ぶことはできなかったが、五島地区の特徴として、5,6年生が出場することや、全員が陸上競技場に集まり、それぞれの種目で競い合うため本土の小体連よりも団結していることが挙げられると考えた。

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