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蓄積型体験学習詳細
| 5q3o6さんの記録 |
2025年11月17日(月) |
| 体験分野 離島実習 |
活動の名称 学習支援実習 |
実施施設・機関等 五島市立 緑丘小学校 |
| 実施日 2025年11月10日~2025年11月14日 |
実施時間 実施回数:5回 実施時間:40時間 |
活動内容の概要
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・授業中のサポート(個別支援、理科の実験のサポート)
・掃除時間のサポート
・理科の授業準備(オクラの種取、星座早見の分解)
・朝の会、帰りの会の挨拶 |
活動の総括
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1.離島教育の良さと課題を知る
今回実習をさせて頂いた五島市立緑丘小学校は、全校児童400人を超える大規模な学校であり、複式学級は採用していなかった。クラスは30人前後で編成されており、少人数での学習は特別支援学級で行われていた。緑丘小学校での実習を通して感じた離島教育の良さは、地域と学校とが密着していることだった。保護者の方に学校について聞くことができたのだが、保護者が子どもと同じ小学校の出身であるケースが多かったり、地域の人が学校の活動に協力的であるというお話をうかがった。全体としては多くない島の子どもを地域で育てていくという意識は地域に根強くあるのかもしれないと感じた。
一方で離島教育の課題だと感じたことは、学習資源が少ない場合があるということである。博物館や美術館、社会科見学の対象となる工場は島にないため、児童が実物を見て学習する機会が少ないと分かった。また、部活動(クラブ活動)の見学中に保護者の方から聞いた話だと、離島の小学校同士で練習試合をすることがあるが、それも数が少ないため実践を重ねることが難しいとのことだった。大きなスタジアムも遠いため、子どもたちが実際に試合観戦をすることも本土の子どもに比べると機会が少ない。学習材を生で見ることや体験することが物理的な距離によって難しいというのは、離島教育の課題であると思う。
2.ICTを使った教育の工夫を知る
緑丘小学校は児童数も多く、遠隔授業が行われているわけでもないので、離島ならではのICTの利用が行われる機会は少ないとのことだった。ただ、1.でも述べたように、博物館や美術館、工場などの社会科見学は行うことができないため、デジタル教科書やNHKhorSchoolなどを活用しているとのことだった。また、ICTを使った教育の可能性としては、個別最適な学習により子どもたちの間にある学力格差を是正し得るということである。緑丘小学校でもeライブラリというツールを活用して、各自でテスト勉強を行ったり、授業の復習を行ったりしていた。
3.子どもの実態を知り、支援方法を考えながら実践する
私は、5日間の実習期間中、2日間を特別支援学級で過ごした。私が学習支援に入ったひまわり学級は、情緒の面で支援が必要な児童がいる学級だった。ひまわり学級の他に、なかよし学級では知的の面で支援が必要な児童が在籍している。ひまわり学級、なかよし学級の児童の在籍は特別支援学級であり、音楽や生活科、体育などの授業は通常学級の児童と一緒に行う。情緒学級のひまわり学級の子どもたちは学習の内容は通常学級の子たちと同じペースで進めていく必要があるので、時間が足りず難しいとおっしゃっていた。2日間2年生の児童と関わる中で、学習の進め方や勝負事に強いこだわりがあったり、生活習慣の乱れにより、集中力を持続させることが難しかったり、先生からの指摘によって意欲をなくしたりする児童がいることが分かった。子どもたちがストレスの少ない環境で過ごすことができるために、先生方は無理やりさせたり、無理やりやめさせたりはしていなかった。また、子ども自身がそういった環境を作り出すことができるようにクールダウンができるスペースいくつかを設けて、子どもが自分自身で自分の感情をコントロールするための選択ができるシステムがあった。私自身が児童と関わる際は、児童の気分が落ち込むような指摘や言葉は避けて、「今これができたね、こっちはどうかな?」など褒めながら見通しを持たせるということを意識してみた。どの児童とかかわるときも、その子の心の動きに敏感になって、学習のペースを緩めたり、前向きな言葉をかけたりすることが重要だと感じた。 |
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