蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

YM.Brさんの記録 2012年1月30日(月)
体験分野 ボランティア実習 活動の名称 フリースクール・スタッフとしての活動 実施施設・機関等 えきまえフリースクール
実施日 2012年11月17日~2012年12月30日 実施時間 実施回数:7回  実施時間:20時間

活動内容の概要
フリースクールでの待機
児童・生徒への対応(来校した際のみ)
日誌への記入(児童・生徒の来校が会った際のみ)
活動の総括
「えきまえフリースクール」での20時間の実習を行った。今年度に入ってから子どもが来る事が非常に少なくなっているとは聞いていたが、実際に子どもと会う事ができたのは2度に留まった。結果的に少ない時間ではあったものの、フリースクールに来校した子供と触れ合う中で考えた事は多かった。

 そもそもフリースクールという場所を実習先として選択した理由として、個人的な事情になるものの不登校に陥っていた妹の存在がある。当時、傍目には妹がそこまで毎日を苦みながら生きているようには見えなかったのだが(むしろ、学校から避難できて活き活きとしているようには見えたのだが)、6年を経過した今になって考え直してみれば、自分も含めた周囲の人間が誰も救いの手を差し伸べてやらなかった事に不登校問題の本質があるように思えてならない。言わば、黙って見ていただけに等しいのである。「学校生活に問題が生じた」という事が一つ目の問題であるとするのならば、それを端緒として始まった問題に誰も歯止めを掛けなかった事が二つ目の問題を引き起こし、そちらの問題が最後まで解決されずに残り続けた事が最も大きな問題であるように思える。過ぎた話であり今更それをどうこうする事は出来ないが、上記の理由から不登校という問題は自分が向き合うべき問題であると考えている。

 外の問題を解決する事も当然重要であるが、子どもの内にある問題を解決しない限りは根本的な問題の解決には至らないのではないだろうか。一つ目、二つ目という表現をしたが、一つ目の問題は紛れも無く学校生活の中で生じる外的な問題である。友達とうまくいかないだとか、勉強がわからないといった問題である。しかし、それを原因として「学校に行かない」という選択をした時点で、もう一つの問題が始まってしまう。すなわち(少なくも現在の日本においては)学校に行かないという選択そのものがイレギュラーであり、アウトローである為である。イレギュラーの状態を脱して学校に戻る事に成功し、何事も無かったかのように日常に戻っていく子どももいる。しかし、そこまで器用に出来ていない子どもも多い。何事も無かったかのようには出来ない、という子どもにこそ「二つ目の問題」が待っている。すなわち、イレギュラー、アウトローに陥ったという過去は本人の中に永久について回る。そして厄介な事に、それは本人にしか見えない形で心の中に残り続ける事がしばしばある。周囲の人間から見れば何でもないような事が、本人にとっては大問題なのである。
 あまり後ろ暗い考え方はしたくない。しかし、これだけは確かな事であると確信している。すなわち、中学生の時に生じた問題は中学生の時に解決するのが最善であり、直ちに解決する事が不可能なのであれば、最善を尽くして最低限の手立てを講じなければならない。止まっているように見えても学ぶ事はできる。黙って見ているだけ、が一番の問題なのである。

 フリースクールという場所は行き場を失くしただけではなく「イレギュラー、アウトロー」の状態にある子どもに、その子どもにとっての「日常」を与える為の場所なのではないだろうか。「学校に行けない=非日常」から、「学校に行けないけれどフリースクールという行き場がある=日常」への転換である。その転換を独力で行えるほど器用な子どもばかりではないからこそ、フリースクールのスタッフが適宜助力を行う事が必要なのであって、フリースクールもまた通常の学校と同じように「学びの場」「前へ進む為の成長の場」であると考えて良いだろう。
 人を教える人を目指す人として貴重な体験をさせていただいたように思う。今回の実習を通じてお世話になったすべての人に対し、この場を借りてお礼を申し上げたい。そして、学んだ事を生かすことができるよう、より一層勉学に励み、精進したい。

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