蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

Hito3318さんの記録 2012年9月20日(木)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援実習 実施施設・機関等 長崎市立 緑が丘中学校
実施日 2012年8月22日~2012年9月17日 実施時間 実施回数:6回  実施時間:22.5時間

活動内容の概要
学習支援
中学1〜3年生の、英語、数学
活動の総括
 夏季休業中の自主学習教室から2学期の少しの間ではあったが、実習の日は毎日、朝からの子どもの元気なあいさつに私は元気をもらい、背を押してもらっていた。
 最初は子どもとの距離を置きすぎてしまい、子どもも近寄りがたそうにしていたが、だんだん慣れてきて距離を測りながら支援することができたと思う。何をしたらいいかわからず、観察にとどまりかけたが、補助の先生が、それぞれの子どものことを少し教えてくださったので、視点を定めやすかった。問題集の問題を解く時間には、ペンが進まない子の様子を観察しながらヒントを言ったり丸付けをしたりした。実習が進むにつれ、授業での学習支援実習に少し慣れ、私の緊張もほぐれたのか、子どもに自然体で話ができるようになった。子どもも、私からのアドバイスに耳を傾けてくれるようになったり質問してくれるようになった。最初の頃よりも、子どもがそれぞれ、どんな風に授業を受けようとしているのかわかってきた気がする。子どもは無意識かもしれないが、子どもの授業態度やノートを見ているとこの授業で、子どもがどれだけのものを得ようとしているのか、垣間見えた。それを踏まえた上で、声かけやアドバイスに気をつけられるようになった。
 私が音楽専攻なので音楽の授業の実習にもいかせていただきたくお願いした。中学3年生の音楽の授業では合唱をしており、ここでも先生の声掛けは受験を意識したものだった。音楽の授業の前は、音楽の授業の時間のなかでも生活指導をしていた。なにごとにもつながることは、授業の時間を割いてでも大切に子どもに指導していく必要がある。音楽の授業は、子どもが何かを学ぶ、ということよりも、子どもが肩の力を抜くことができる場という感じがした。座学の授業では拒むような態度をとっていた子どもも歌を通してほかのクラスメイトや先生、そして授業自体とつながっていたように思う。
 別室登校の子どもに対しては勉強を進める、というよりも、学校にくることを楽しいと思ってもらえるような対応をしたいと思った。クラスメイトとの関係を修復できるような解決策が必要だと思った。
 違う日に違う教科で実習に行ったクラスの、違う教科の実習に行くことができた。数学ではなかなかペンが進まなかった子どもが英語では手を挙げて質問していたり発表していたりしたので、一つの教科では子どもを判断してはいけないと思った。それと同時に、数学でも英語でも居眠りをしてしまう子や集中力が持続しない子どももいた。それぞれの教科が不得意、というよりも、すべての教科において集中力が持続しなかったり、居眠りをすることだったり、なんらかの「癖」がある子どもなのかもしれない。それは、「学力がない」「能力が低い」「得意不得意がある」ということではなく、「学ぶ意欲が低い」「学ぶことに関する興味が薄れている」ということであるように感じた。
先生は、先生として授業を進め、私は子どもたちが聞き逃したことや理解しにくかったことを拾い集めて子どもに渡してあげるような役割をもっていた。私が、教室に散らばるその「授業の破片」を子どもたちに渡す際、その「破片」で自分の学習を深めることができる子どももいれば、やっと授業に追いつける子どももいる。その「破片」さえも受け取りたくない、という姿勢を示す子どももいる。私には、「学ぶ意欲が低い」のか、「集中力が続かない」のか、あるいは両方なのか、判断しきれなかった。そのような子どもが自発的に学ぶ姿勢をもつためには、先生に何ができるのだろう。
 それぞれのクラスに、その科目の得意不得意が顕著に表れる子どもがおり、先生はその子どもの能力を理解しながらサポートしていく必要があるのだと感じた。先生方は子どもの、「勉強への取り組み方」を観察し、同時に指導、サポートされていたと思う。それは、子どもの質問に対していつも正しい答えを先生が提示するのではなく、子どもが自分で答えをさがすことができるような声掛けや答え方をされていたからだ。子どもの「学ぶ力」をのばすために必要なものは「正しい答え」だけではない。ひとりひとりに応じた「答え」がそこにはあり、先生はその「答え」を正しく提示したり導いたりすることで子どもの「学ぶ力」、あるいは「能力」を伸ばすのかもしれない。
 実習にいって分かったことがある。「生の声」は聞くものではなく、見るものだ。実習の目標に「生の声を聞きたい」としていたが、実際に実習にいくと、学校で生活を送る子ども自体、先生自体が「生の声」であった。そこには教育現場における需要と供給が存在していたが、経済社会における需要と供給のようにはっきりと目にみえるものではなかった。先生と子どもがそれぞれを探り合いながら、つまずきながら、そのバランスを模索していた。掲示物や挨拶、子どもの表情、授業の様子、それ自体が「生の声」であり、子どもが自身の感性を磨く場だったのである。そして、先生はその場を広めながら、あるいはその場に子どもを導きながら子どもと共に歩む。
 実習期間中、大変お世話になりました。実習中、先生方に温かく声をかけていただいたりアドバイスしていただいたりしたことで、より深く子どもと関わらせていただくことができました。本当にありがとうございました。
                                  時津仁美

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