蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

GReeNさんの記録 2013年1月10日(木)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 学習支援実習 小学校 実施施設・機関等 長崎市立 女の都小学校
実施日 2012年5月10日~2012年12月6日 実施時間 実施回数:15回  実施時間:60時間

活動内容の概要
 私は西浦上地区にある,長崎市立女の都小学校という場所を選択し,15日間と希望した該当外の時間お世話になりました。長崎市西浦上にある女の都地区は,昭和58年に,町界町名を変更しています。この地区は市開発公社の手によって開発された団地を中心に市街化が進んだところであり,団地名が女の都団地(一部に女の都平という字があったのでその字名をとっている)ということから女の都という地名となっています。長崎市立女の都小学校は昭和51年開校という比較的新しい小学校です。この小学校での実習を前に,私は5月に以下のような計画を行い臨みました。

【実習の計画】
1.実習の目標
 より多くの経験を積み,豊かな人間性を養う

2.動機
 私は,首都圏で教師になることを目指しています。私は,中学生の頃から,新聞の教育面などから,教師という道に関心を持ち,進路を考えました。大学で教育学部に進学し,毎日の講義が興味深く,様々な知識や理論を学び,地方の学会にも積極的に参加しました。
 私が教師になることを改めて強く心に決めたのは,学んだことを試す場と決めていた教育実習の体験です。自分の「未の部分」を掘り起こした時には大きな喜びがあり,もっと自分を磨いていきたいと思いました。また,子ども達と生活を共にすると,その空間に温かさを感じました。児童が,考えを見出したり,問題を解決したり,何かに気づいたときの瞬間の表情,動作,記録はその子の新しい姿であり,大切にしたいと強く思いました。教師は,多くの人とのつながりのある身で,責任も問われます。その中でも,自分にしかできない空間づくり,関係づくりに挑戦し,変化し続ける教育現場で,自分自身も高めていきたいです。

3.展望
 私は,子どもとの関わりを大切にし,授業で勝負できる教師を目指します。子どもたちは,本当に周りのことをよく見ています。私たち教師の姿は,分かりやすくも深く心にしみ入る,そのような姿でありたいと思います。どのような場面でも,自分がそのことをできていなければ,人に注意,指導することはできません。そのため,自己研鑚に努め,自分の生活から見直していきたいと思います。
 子どもたちとの関わりは,授業外でも挙げられます。遊びにも真剣に関わることが,子どもたちとしっかり向き合うことにもつながると教育実習で学びました。毎日のドッジボールなどの遊びの時間を共有しながら,心に感じた「悔しい」「なんとかしなくては」「明日はもっと」という自分自身の気持ちも大切にしたいと思います。授業だけに限らず,子どもと全力で向き合い,子どもたちと共に成長し続ける姿勢を忘れず,学んだことを生かして次のステップを踏んでいきます。学んだことは実践に移すことを常に念頭に置き,限られた時間を大切にしていきたいです。
 また,5月は運動会の練習に子どもたちと共に取り組むことが決まっています。体力づくりも心がけていきたいです。

【実習の実際】
・全日程の中で,毎回クラスを一つに絞りまわっていきました。実習を終える際にはすべてのクラス,学年の実態を知ることができます。
・毎回午前10時~午後2時までの時間で活動します。
・給食,昼休みも各クラスでとります。
・特別な支援を必要とする子を見極め授業中に支援します。
活動の総括
 実習の総括として,今後教育現場で自分が意識していきたいことを記します。【参考:日誌】という表し方を使って,自身の実習日誌を振り返りながらまとめます。

1.わからないことをわからないと言えるクラスの雰囲気づくり。
 どの学年でも,学力の習熟度の違いをよく見ることがありました。特によいと思ったのが第4学年のクラスの授業雰囲気です。子どもたち同士で教え合い,「わかった!」という時の表情からは自分自身新たな発見がありました。
【参考:日誌】授業中に「わからない」と発する子どもたちの姿をたくさん見ることができました。少人数指導の先生が「わからない人?」と問うと,挙手する子どももいて,素直に「わからない」といえるクラスの雰囲気はいいなと感じました。私は,教室の後ろの方に座っている子どもたちの様子を観察指導していましたが,子どもたち同士で自然に教え合っていることもあります。説明力はまだまだ伸びるところがあると思いました,自分自身もとても勉強になった瞬間でした。

2.教師自身が教室など,生活空間を見極めることができるようにすること。
 教師は目先のことばかりでなく,空間全体を見極める「目」が必要であると改めて感じました。これは自分自身の課題でもあります。クラスでのルールがあるならば,そのことをしっかり全員で共有することも改めて大事であるなと感じました。
【参考:日誌】今日,とても気になったのは生活のことです。給食の時間では,子どもたちの大多数がマスク,給食着を着用していませんでした。また,床にたくさんの筆記用具が落ちており,踏まれてしまうこともありました。掃除もしっかり行っている子もいれば,不思議な掃除を行っている子もいます。そのことによく気づいている子がいて,注意していることはとても素敵なことだと思いました。

3.自分の授業スタイルを持つこと。そして柔軟に他者から吸収していくこと。
 大学3年次の主免教育実習でも学んだことですが,初心に戻ることができました。教師は授業で勝負できるように,自己研鑚に努める必要があるなと再確認しました。
【参考:日誌】今回の授業参観の視点は,おもしろい授業はどのような授業かと設定しました。参観して,おもしろい授業の仕組みとして2点考えました。1点目に,1コマの授業の中にたくさんの問いが投げかけられているということです。主発問を1つに絞る授業もありますが,本授業では,米について,教科書に載っていないことも問いかけられています。そこで,身近な米について考える時間があります。授業の雰囲気として,意見を述べやすい柔らかさを感じました。そして,子供たちのつぶやきを先生が上手く拾い,授業を組み立ててらっしゃる姿がとても勉強になりました。先生の表情と子供たちの表情が重なっていてその先生にしか作れない空気がとても刺激的でした。2点目に思考し続けられる時間があることです。やはり子供たちは思考する時の表情はとても豊かなものです。3時間目の社会の時間では,この時間が最初から最後まで続いていたように思います。私が授業づくりをする際の課題として,中だるみが挙げられます。子供たちが思考を続けるようにアプローチすることも大切だと思います。私はフタコブラクダ式で,子供たちの集中力や思考が低下したと判断した時には,間に新しい教材や,子供たちがハッとするような話題を提示する工夫をしましたが,深堀先生はどのような工夫をしているのか,とても興味深く思いました。

4.授業だけでなく,子どもたちの遊び文化にも興味を持ち,共に学んでいくこと。
 子どもたちと昼休みに話をしていると,家に帰宅してからは,PSPなどの電子ゲームで毎日遊んでいるということをよく耳にしました。私が思っている以上に子どもたちの遊び文化はコンパクトになりつつあるのかなとも感じました。子どもたちの生活の実態を捉えていく必要がありそうです。
【参考:日誌】昼休みの遊びでは,全学年をみても,ルールがしっかりしたスポーツ(サッカー等)や変更可能なルールをもつごっこ遊び(おにごっこやジャングルジムおに等)などを行っている様子はよく見ますが,草花遊び等の混沌とした遊びをする様子はなかなか見ません。子どもたちにはぜひ自然をもっと身近に感じ,「触れる」という体験をたくさんしてほしいとも思うので,遊びも色々と紹介していけたらいいなと思います。最近玄関に日本のカメが新入りで登場していることに子どもたちも興味を持っているようなので,一緒に動植物について気づけるようにしていきたいです。さらには,一緒に創造的な遊びを考えることができたらいいなとも思っています。校庭環境を大切にしていこうと思いました。

5.子どもの声に,行動にもっともっと寄り添っていく。
 私が学習支援先で一番悩んだのは第6学年との関わりと支援です。子どもたちから悩みを聞くことも多くありました。「子どもは大人が思っている以上に色々なことを考えているんだよ」とある児童に言われた言葉が忘れられません。子どもは教師との関わりを待っているし,私たちはそれに応えていく必要があるなと再確認しました。
【参考:日誌】はじめて続けて同じ学級に配当させていただきましたが,みえてくるものも違ってとても勉強になる一日でした。前回は個別指導ばかり行ってしまって反省ばかりの一日だったので,今日は自分なりに考えていた指導を実践してみることにしました。まずは,学級の実態を知ることです。子どもたちとは会話を重ねること,ボディランゲージを大きく使ったり,共通の話題などから真剣な話もすることができました。学級への,進路への,自分自身への「不満」が溜まっている印象をうけました。「でもね,もういいんだ」と言った子どもの表情が忘れられません。様々なことを妥協したり,限界を作ってしまうのはやはり自分自身です。だからなるべく,「大丈夫,自分のペースで着実にやっていこう」というように声をかけて寄り添っていきたいと強く思いました。最初は叱ってばかりいましたが,その子のよいところを見つけたら,なるべく言語化してそっと「伝える」ことを意識しました。ノートをどうしてもとらずに授業に臨んでいる子には,まず基本的なことからしっかりやろうと声をかけ姿勢を整え,その後再度めぐってノートを見ると,その子なりに懸命に文字を書いている姿がみられました。「なんだ!字とても上手ではないか!ずっと継続していけたらきっと力になるよ。いいね~!」と声をかけると「そんなことないよ」と笑顔でいいながらも,次は前をしっかり見て授業に臨んでいる姿へと変化していました。この瞬間きっとこの子はさらに次のステップに進めるんだという希望がみえてきました。例えば,次はただ黒板を写すのではなく,自分なりに必要と思った先生の話などもまとめていくことなどです。長期的に指導ができたらなと切に思いました。この他にもその子のよいところ,もっと伸びるであろうところを「伝える」ことは,子どもが自分のことも意識するきっかけになるし,続けていきたいなと思いました。


 以上5点の他にも学習支援実習で学んだことは多くあります。私が4月から横浜市で教育に携わります。学んだことを記録もしているので,これまでの経験を生かしながら自分の全力を尽くしてきたいです。「和敬清寂」和やかに打ちとけて,互いを敬う。清らかな心で生きて,「寂」すなわち純粋で透明な境地に至る。そんな生き方ができれば,人間関係はとてもよいものになるのではないでしょうか。これからも,人の言葉や行動から相手がどのような意図を持っているか推察する力を高めていきたいと思います。自分の信念を大切に,感じたことを自分のものにできるように。

 そして,この実習を行うにあたり,お世話になった長崎大学の諸先生方,実践センターの方,学生部会のみなさん,女の都小学校の先生方,子どもたち,中島くん,板山さんには本当に感謝をしています。多くの方の支えがあり,この実習を終えることができたことをこの場をかりて御礼させていただきます。

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