蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

おかざきさんの記録 2012年11月5日(月)
体験分野 離島実習 活動の名称 離島体験実習 実施施設・機関等 新上五島町立 浜ノ浦小学校
実施日 2012年10月22日~2012年10月28日 実施時間 実施回数:7回  実施時間:46時間

活動内容の概要
・授業参観,補助
・清掃活動
・地域の方とのかかわり
・集団登校
活動の総括
実習前に目標としていたことの一つに、地域と学校のつながりを見るということがある。よってまず地域と学校のつながりを中心に報告をまとめ、次に私の子どもたちへの願いを述べたい。
浜ノ浦の実習の様子、および浜ノ浦の方々に当てはまる言葉を考えると何が一番しっくりくるか。この実習を実りある学びとして忘れないよう、たくさんの思いの中からより厳選し、一言にまとめておく作業をした。その問いに対する答えとして私は、「おせっかい」という言葉を挙げたい。日常的に使われるおせっかいとここで言う「おせっかい」とは意味が違う。日常的に使われるおせっかいはあまりいい意味では使わないような気がする。言葉の意味として、相手のいき過ぎた(too much)行動をいさめる方向に向かうようだ。しかしここで取り上げる「おせっかい」はまったく逆の方向に向かう。確かに浜ノ浦の方々の行動はいき過ぎて(too much)いるように見える。頼んでもいないことをたくさんしてくださる。それだけを見ると日常的に使うおせっかいと変わらないように思われる。しかしそうではない。浜ノ浦の方々の「おせっかい」は私たちの気持ちを害するどころか、私たちを楽しませ、温かい気持ちにさせ、自然と笑顔にさせる。日常的に使うおせっかいと浜ノ浦の方々の「おせっかい」の根本的な違いはなんなのか。私は浜ノ浦の方々の行動は相手に喜んでほしいという純粋な思いからのように思われる。そこが日常的に使われるおせっかいと決定的に違うと思う。だれかのためにみんなで力を合わせるという連鎖のなかで自然に動いているように思う。その証拠に浜ノ浦の方々の行動は常に私たちの望むことを先取りしていた。今回の実習もそのような「おせっかい」がなければ、成立しなかったことであり、また「おせっかい」のちからによって私たちは多くのことを経験し学ぶことができた。よって私は、浜ノ浦の実習の様子、および浜ノ浦の方々に当てはまる言葉として「おせっかい」を選んだ。
そして地域と学校のつながりということに関しても「おせっかい」がキーワードになると考える。公園を造った吉村三治さん、子どもたちのために芋をプレゼントしてくれた伊藤さん、お年寄りのために子どもによるゴミ出しの活動を推し進めた末永さん、郷土料理の手伝いをして下さった方々、バスケットボールの指導をされている保護者の方々、校庭の草刈りをして下さる地域の方々、そのほか私が気づくことができていないたくさんの「おせっかい」があるに違いない。それらが合わさることによって、地域と学校のつながりが生まれ、浜ノ浦の独自の色を作っているのだと思う。
浜ノ浦の子どもたちには「おせっかい」な人になってほしいと思う。「おせっかい」な人にはいったん自分から離れて、相手が何を望んでいるのかを想像する力がいる。もしかすると、社会において求められる力というのはそういうことなのかもしれない。「おせっかい」な人は何人分もの働きをして、必ず誰かから必要とされる。誰かから必要とされるところに人と人とのつながりが生まれる。子どもたちにはそういったつながりを大事にしてほしい。上五島は、現実問題として人がどんどん減っているという(今田哲也さんの講話より)。ならば、なおさら「おせっかい」な人が何人分もの働きをして、人と人のつながりを作ることにより、上五島を唯一無二の土地にすべきだろう。上五島の活性化の道はまずそのことによって開かれる気がする。
上五島の未来を担う浜ノ浦の子どもたちには、自分の思いを自分の言葉で語る力をつけてほしいと思う。将来島に残ろうと、島から出て行こうと、島で育ったという事実は変わらない。そうであるなら、彼らの考える島の良さと問題とするところを島の外に向かって、彼ら自身の言葉で語るようになってほしい。上五島の情報の発信者になり、ひいてはそのことが上五島で育った彼らの誇りになるに違いない。手本となる大人は子どもたちの回りにたくさんいるように思える。
上五島の未来は子どもたちがつくっていく。子どもたちを未来の創造者に導く責任は教育にある。実習により、その一部に関われたことに感謝をしたい。

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