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蓄積型体験学習詳細
| 体験分野 その他の実習 |
活動の名称 子供たちとのかかわり・学習支援 |
実施施設・機関等 えきまえフリースクール |
| 実施日 2014年6月26日~2015年1月23日 |
実施時間 実施回数:16回 実施時間:41時間 |
活動内容の概要
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○学習支援
○工作
○会話
○水泳
○不登校・発達障害に関する学習 |
活動の総括
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私は,今回の実習を通して,今まで経験したことのないような貴重な体験をたくさんさせていただいた。特に印象深い3点の体験に関して記していきたい。
1点目は,金谷一輝さんとの出会いである。彼と出会ったのは,夏も盛りの7月のことであった。それまで,一輝さんの弟将史さんとのかかわりはあったが,本人とのかかわりは全くなかった。また,その当時は特別支援学校への教育実習も経験していなかったため,私にとって一輝さんのような児童との出会いは,生まれて初めての経験であった。対面時,私は打ち解けようと一生懸命話しかけた。最初は,それを感じ取ったのか,一輝さんも一生懸命答えようとしてくれていた。しかし,弟の将史さんとの活動を一通り終えた後に,もう一度会話をしようと,一輝さんの好きな電車の話題を一生懸命ふっていると,突然「聞かないで!!!」と耳を抑え,甲高い声を上げて,私から逃げるように走って行ってしまった。この時,私は,正直とてもショックであった。打ち解けようと一生懸命話しかけることが,逆に,疲れのたまった一輝さんにとっては辛いものであった,という事実に,私は,一輝さんが癇癪を起すまで気が付かなかったのである。つまり,自分のことに一生懸命で,一輝さんの表情や言動に注意が向いていなかった,ということである。この経験から,子供たちにかかわろうと一生懸命になることは大切ではあるが,その子の様子や特徴などにも目を配りながら関わっていく必要があると感じた。もちろん最初から完璧にかかわることは至難の業であるが,今回のような体験を通して,少しずつ学び,対応方法も見直していくことが大切であることが分かった。
2点目は,原志桜里さんとの出会いである。彼女と出会ったのは,11月下旬のことであった。志桜里さんは,フリースクールに来始めたばかりの時期であり,初対面の日は,表情が非常に硬く,会話もあまりなかったため,打ち解けられるのかが非常に不安であった。しかし,日が経つにつれて,よく笑うようになり,気配りができるお姉さんな一面や,将来何になりたいのか,家庭の状況などを話してくれるようになった。口数こそ少ないものの,表情や行動で,志桜里さんとはどのような女の子であるのかをたくさん語ってくれた。また,時には,メールで近況や完成した作品などを報告してくれたりもした。彼女と接する中で,最も印象深く,勉強になったことがあった。それは,スクールカウンセラーの先生との面談に同席させてもらった時のことだ。志桜里さんは,スクールカウンセラーの先生が来所された,という報告を聞くなり,急激に表情を曇らせた。おまけに,担任の先生の話に関しては,「会いたくない」の一点張りで,今まで見たことのない志桜里さんの一面だっただけに,とても衝撃的であった。同時に,これだけ学校に対して嫌悪感を抱いていたのか,ということを痛感した。私は,これまで学校に対して嫌悪感など抱くことなく過ごしてきていたため,初めて出会う感情であった。また,カウンセラーの先生が入室される前に,カウンセラーの先生との面談で何が嫌だと感じているのかを尋ねたところ,志桜里さんは,「最近どう?」と尋ねられることが嫌だ,と言っていた。正直,とても驚いた。教師側は,しばらく会っていない子供たちに対しては,最近の出来事などその子の身の回りで起こったことを知りたいと感じる。そのため,ついつい「最近どう?」と尋ねてしまうものである。しかし,その「最近どう?」という短い質問を嫌だと強く感じている子がいることが分かった。後日,佐藤先生とお話しする中で,志桜里さんは自身のことについて尋ねられるのが非常に嫌だ,ということを知り,その時の志桜里さんの言動の理由が分かった。この経験から,大人の好奇心に任せて発する言葉は,相手の様子と照らし合わせたうえで,十分に吟味してはっさなければ,一言で子供たちは心を閉ざしてしまう可能性もあることが分かった。それだけ,大人が発する言葉には責任が伴うということである。
3点目は,住田理さんとの出会いである。彼女との出会いは,12月2日のことであった。佐藤先生からお聞きしてはいたが,初対面の時に,この女の子が本当に不登校であるのかと疑ってしまった。それほど,人懐こく,よくお話をしてくれる女の子であった。しかし,何度もかかわっていく中で,理さんは,理さんなりに様々な課題を抱えていることが分かった。特に痛感したのは,カウンセラーの先生が来所されていた時のことである。カウンセラーの先生は,志桜里さんと理さんのために,足を運んでくださったのだが,理さんは,話の途中であるにも関わらず,離席し,飲み物を買いに行こうとしていた。その場で,それは止めたのだが,理さんは,おそらく,適度な距離で,適切な配慮をしながら人と付き合っていく,ということがまだ理解できていない面があるのではないかと感じた。本人からしたら,知らないことであるため,何の悪気もないのである。このような子供たちは,おそらく通常学級にはポツポツと在籍しているであろう。そのような子供をしっかりとみつけ,関係かこじれる前に,何がよくて何が失礼に当たるのかを,しっかりと教えていく必要があると感じた。それが大人の役割なのかもしれないと感じた。
以上3点が,今回の実習を通して,非常に印象深かった体験であり,私にとって,非常に新鮮で,時にはハッとさせられるような学びである。もし,今回の実習での出会いがなければ,私は,おそらく,自分のルールで子どもたちと関わっていたに違いない。それが,時に,いかに恐ろしいかを,今回の実習を通して,教えていただいた。私には欠かせない,貴重な出会いばかりであった。非常に充実した16日間であった。
ご指導いただいた,佐藤先生をはじめとする先生方には,以上のような学びを得られる機会を与えていただき,感謝してもしきれないほどである。今後は,今回の実習の学びを1人の教師として生かしていきたい。
未熟な点が多々あり,ご迷惑をおかけしたことと思いますが,温かく見守り,非常に実のある学びの機会を与えていただきありがとうございました。 |
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