蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

まさきさんの記録 2016年2月15日(月)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 長崎市立坂本小学校学習支援 実施施設・機関等 長崎市立 坂本小学校
実施日 2015年5月15日~2016年2月12日 実施時間 実施回数:15回  実施時間:60時間

活動内容の概要
坂本小学校三年一組における学習支援
・机間巡視
・声かけ
・授業実践
・テスト実施支援
・教材づくり・プリント印刷
・中休みの遊びの支援
・小音会の練習支援、伴奏
・ステージ発表の練習支援
・教室の掃除

たんぽぽ組の学習支援
・病院内特別支援学級の理解
・授業実践
・プリント、ワーク学習の指導
・iPadを利用した学習支援
・教材の整頓
・教材づくり
・プリント印刷・整理
・弾き歌い
活動の総括
〇坂本小学校三年一組における学習支援について
 支援二日目は附属の実習終了から五日しか経ってなかったこともあり、教育実習のテンションのままでクラスにむかっていってしまった。「あれ?」という印象を児童に与えてしまったものの、しかし、すぐに柔和に「先生!」受け入れてくれ、とてものびのびと児童たちとかかわり合うことができた。自身は国立大附属小出身(福井大学教育地域科学部附属小)ということもあり、公立小普通学級での授業・支援実践は、はじめてとなった。
 机間指導では、静と動を交えた指導を心がけた。その実践の中で、特に気になったのは子どもたちの授業に対して「燃える」姿勢である。教科や興味によって集中力や粘り強さがバラバラになってしまう子どもが多いように感じられる中、一貫して授業全体に集中できず、そわそわしたり、立ち歩いてしまったりといった場面がみられる子どももみられた。このような子どもを見ながら連想したのが、己の自身に克つ克己心や難解な課題にぶつかった際の粘り強さなどの能力、「非認知能力」という言葉である。チャンス指導の機会に恵まれている教生という立場を活かし、「努力の中身を褒める」声かけを積極的に行っていき、「非認知能力」を高め、授業に全体で「燃える」ことができるよう、積極的に考え、具体性を伴った支援をし、三年一組の子どもとともにステップアップしていった。
 また、教室ではなく職員室においての支援も経験させていただいた。答案採点では子どもたちの実態をとらえることができるよう努力した。国語(読解、漢字)、理科の答案を採点する中で、答案を答える際の集中力、思考量(悪戦苦闘の量)が足りてない答えがとても多いのではないかと考えた。それは、問題をよく読んでいないという単純なケアレスミスにも出ており(例△と〇を逆にして回答したり、記号で答えるところを答えていないなど)、とても残念だった。特に国語の傍線部問題では安直に前後の文章を抜き出すだけの回答が多く、もっと問題に対して悪戦苦闘してほしいと感じた。子どもたちにとっては単なる「嫌なテスト」かもしれないが、「継続は力なり」である。集中と思考を伴った粘り強い学習が促せるように、しっかり研究・実践していきたいと積極的に考えている。
 坂本小では今後もボランティアとして支援を続けてさせていただくものの、子どもたちとの別れが近づいてくることにとても切ない気持ちになっている。担当させていただいたどの子どもたちも、その子どもだけにしかないキラリとした感性をもち、五感を駆使し、精一杯活動していた。多様性の21世紀となるにあたって、従来の「生きる力」だけでは対応できなくなってきていることも感じた。私は「悪戦苦闘能力」こそ、子どもに身につけてほしいと考える。それはICT化であったり国際化であったり、さまざまスキルが子どもたちに求められるということである。
 一組のこどもたちのように体をいっぱいつかって弾けさせているその姿は、未来を担う21世紀を生きる力づよい子どもたちの未来を想起した。これからも弾け続け、精一杯がんばる子どもたちを心から応援し続けたい。

〇坂本小学校病院内特別支援学級たんぽぽ組の学習支援について
 病院内特別支援学級においては、来室してくる子どもに対する学習指導の工夫(短い時間での学習指導の工夫や、体を動かす学習指導の工夫)だけではなく、子どもたちの体調や気持ちに対する配慮をはじめ、(特に体を動かす活動が困難な生徒が楽しみにしている)院内イベントの運営、入院する前の学校との連絡や自治体によって教科書が異なるにことよるの指導内容の整合、病院の職員の方々や保護者の方との連携をとる等、とても多面的に指導を行っていくが必要なことを学んだ。
 その中でも、登校してくる子どもたちは決して体調が良さそうではないにもかかわらず、「よし、やるぞ。」という気持ちが目に表れており、とても頼もしく感じた。学級での子どもたちの学習意欲も高く、椅子にしっかり着席して、各々のペースで積極的に取り組むことができていた。古賀教諭がおっしゃっていた「院内学級の経験があったからこそ、子どもたちも変わることができる」という言葉はとても印象に残った。長く辛い闘病生活は本人にとってマイナスの側面だけではなく、本人を成長させうる大きなプラスへの転機なのである。それに、病気で苦しくても、がんばってたんぽぽ組に登校すればみんなが待っている。すぐ隣に仲間との心が触れ合える距離を感じながら安心して励むことができる。先生が手の届くところに居てくれてまた安心できる。子どもたちと先生がかかわりあって、学習を通して団結ができている―これも学級経営の賜物ではないかと考える。
 また、たんぽぽ組では子どもたちとマスク越しのコミュニケーションをすることで意思疎通をしていくが、低学年の児童の授業実践支援を通して、その難しさに改めて気づくことができた。話すことが苦手な子どもに対する支援をさせていただく中で、マスク二枚を意識しすぎて意志が疎通できていないという思いが募り、どのように指導・声かけしていけばいいのかわからなくなり、自分を見失う場面をつくってしまった。この場合、勇気を出して教師側からぐいぐいひっぱって舵を取っていくことも必要であることも学んだ。子どもたちにしっかりたんぽぽ組での学びを持ち帰ってもらえるように、気持ちに寄り添いながらも具体的な支援・学習活動の履歴を積み、子どもの変容に与していることを意識しながら積極的に支援をしていくべきだと考えた。そして何よりも、マスクをしていても笑顔だとわかるような穏やかな笑みの意識、子どもたちと同じ高さに合わせた視線、威圧感をあたえないように合わせすぎないアイコンタクト、開いた声と閉じた声の使い分け。しっかりと鍛錬しながら模索し、安心感の漂う指導ができるように切磋琢磨していきたい。今後とも更なる教師力をつけ、子どもたちとともに歩みを進めていきたい。

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