蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

けんいちろうさんの記録 2009年1月21日(水)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 高尾小学校(第二学年)への学習支援 実施施設・機関等 長崎市立 高尾小学校
実施日 2008年5月16日~2008年12月19日 実施時間 実施回数:20回  実施時間:60時間

活動内容の概要
 今回、約七ヵ月間の実習期間を通して、さまざまな活動に携わらせてもらった。国語、算数、生活、体育、図工といった教科をはじめとして、運動会や身体測定、そして終業式などのイベントにも参加した。次にその各教科における活動内容を中心として簡潔に述べていく。
 まず国語についてだが、この教科では私は主に子どもたちの授業の様子を観察させてもらうことが多かった。たまに子どもが何を書いていいのか分からなかったり、授業がどこまで進んでいるのか分からなくなった時に、その子どものもとに行き、指導することもあった。
 次は算数についてである。この教科は割と積極的に授業に働きかけていく場面が多かったように思う。私自身算数(数学)が苦手なために、最初は若干敬遠していた部分もあったのだが、2学年の子どもたちは現在九九を覚え、それを実践しているところだったので、彼らがちゃんと覚えているか、その試験の監督や採点をさせてもらったりした。
 次は生活である。私の実習期間中は、町の不思議を探しに行ったり、普段気にも留めないような点を改めて再発見することを目的とした、地域密着型の「町たんけん」を行う時間が多かった。そして町へ実際に繰り出した後は、どんな発見があったかをグループごとに分かれてまとめ、それをクラスのみんなに発表するというプロセスだった。私は、町へ繰り出し店の人にインタビューをするときに失礼がないよう、事前の練習相手として授業に参加させてもらったりした。
 次は体育である。この授業は最も積極的に授業に参加でき、かつ学ぶものが多かった。内容は縄跳びや鉄棒であったが、身体を使った学習である以上、子どもたちどうしのふれあいの中でいざこざやちょっとしたケンカなどが多く、それを解決したり、話を聞いたりすることで、子どもの考え方や主張を取り入れることができた。
 図工の授業では、おもに子どもたちの創作活動の補助をすることが多かった。このような授業では一回説明を聞いてできる子とそうでない子の差が激しいので、創作の手順がよく理解できていない子の傍らについて、手順を一つ一つ追いながら説明したり、より生産的な手順を教えたりするという作業をさせてもらった。
活動の総括
 今回約七ヵ月間の実習を通して、上述したように様々な教科やイベントに携わらせてもらったが、いずれも非常に得るものが多かったと思う。2007年10月に長崎大学教育学部附属小学校へ実習に行かせてもらったが、その時とはまた期間的に異なっているということもあり、ひとりひとりの子どもたちとふれあう時間が多く、また長期間実習に行くことでしか味わえない喜びや体験があった。では次に、その具体的な内容について述べていく。
 教科については概要でも述べさせてもらったが、それぞれの教科において私自身の学ぶ内容が様々だった。しかし特に体育と図工、この二つの教科においては教員として求められる要因の多くが含蓄されているのではないかと感じるほど充実していたように私は思う。体育については子どもと運動を通してコミュニケーションをとったり、子どもどうしの協調性を深めるといった内容に重点を置いて私は参加させてもらっていたのだが、概要にも少しばかり述べたとおり、子どもどうしの小さなケンカが非常に多いのである。なぜならば、身体を使うという授業の特性上、感情的・本能的にとても興奮しやすく、とくに小学2年生対象ともなればその感情をコントロールする術を持たない子もいるので、そういった事態に陥りやすい。そういったケンカを諌めたりする上で、実習当初は正直私自身がうろたえるばかりで、逆に事態を悪化させてしまうことが多かった。そのたびに担任の先生に迷惑をかけてしまっていたのだが、実習期間が多くなるにつれ、子どもたちと共有する時間が多くなってくると、ある程度冷静に物事を見ることができるようになってきて、そのような事態に対処できるようになってきた(それでも担任の先生のお力を借りることが多かったが)。やはり子どもとコミュニケーションをとる上では、同じ目線で語ることも重要だが、あるときには教員としてしっかりと諭さなければいけないこともあると教えられることが多い授業だった。
 では次に図工の授業についてだが、この授業は、子どもの発達レベルや創造力を細かく観察でき、そしてそれに合わせた指導方法を見極めるためのとてもいい機会だったと思う。なぜなら、大きく身体を使う体育とはまた異なり、手作業を通じて授業を進めていく図工は、子どもの理解度や認知能力がとても顕著に現れるものだからである。特に心理職を目指している私にとってはこのような授業内容は非常に実践的で、将来に活かせるものであった。たとえば紙とセロファンで光のクリスマスツリーを作成する授業では、穴をあけてそこにセロファンを貼り付けることによってステンドグラスのような効果が得られるのだが、穴をあけてセロファンを貼り付けることによって一体どうなるのかがよく分かっていない子どもがいたり、対照的にそれがわかった上でより発展的な作業を進めようとする子どもがいたりして、とても興味深かった。
 今回の実習を通して感じたのは、子どもは私たちが持っていないものを持っており、それをできるだけ失くさないように、そしてそれがより発展していくように指導していくのが教員の勤めなのだと感じた。長期間の実習によって、一ヶ月間の実習とはまた異なった子どもとのかかわり方をすることができ、それによって得ることができた感動も素晴らしいものとなった。この蓄積型体験実習は、教員を目指す上で、ぜひとも後輩たちに受け継がれていったらいいと思う。

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