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蓄積型体験学習詳細
| 体験分野 離島実習 |
活動の名称 学習支援実習 |
実施施設・機関等 新上五島町立 今里小学校 |
| 実施日 2017年10月2日~2017年10月6日 |
実施時間 実施回数:5回 実施時間:40時間 |
活動内容の概要
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・授業参観
・学習支援(丸つけ、個別支援など)
・休み時間や昼休みにおける児童との触れ合い
・掃除指導
・給食指導
・下校指導
・鍛錬遠足
・教職員の方々との懇談会
・地域老人会との交流会(グラウンドゴルフ)、懇談会
・ホームステイ
・魚料理体験 |
活動の総括
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この5日間で、離島の魅力や素晴らしさを強く感じることが出来た。以後、計画書に記載していた4つの実習の目標に沿ってふり返っていく。
【目標1 実感を伴った学びについて】
今回のこの離島実習の日程は、私たち達実習生が離島教育のメリットを感じるためのものであったように感じる。鍛錬遠足では山や海を近くに感じ、子ども達一人一人とかかわることが出来た。地域の方々とグラウンドゴルフ体験や魚料理体験、ホームステイで体を動かしたり、技を見せて頂いたり、お話をしたり、お家にお邪魔したりと、地域との密接な関わりを感じることも出来た。さらに、5日間お世話になった民宿「かたやま」さんには、本当に親切にして頂いた。新上五島の素晴らしさや魅力をたくさん聞かせていただき、自然の豊かさや地域の温かさなどを感じた。このように、離島という環境だからこそのメリットを多く感じることが出来た。目標の1つであったデメリットに関しては、やはり講義で学んだ競争心や向上心があまり高まっていかないことに加え、教師と児童・児童同士の距離が近すぎるあまり言葉遣いが乱れていたり、自由すぎたりするということに気づくことが出来た。以上のように、離島教育についてしっかりと実感を伴った学びを得ることが出来た。
【目標2 子どもたちとの関わりについて】
まず、率直に、子ども達がまっすぐだなぁという思いを抱いた。自分から積極的に関わっていけば、そのまま素直な心で返してくれるということを強く実感することが出来た。そのような素直で正直な子ども達とかかわっていく中で、自分自身を見つめ直すいい機会になった。甘えてくる子がいたり、なかなか近寄って来ない子がいたりと、一人一人特徴があって、とても勉強になったし、面白かった。
私は、1,2年生に配置されていたのだが、他学年の児童とかかわる機会も多くあった。その中で思ったことが、5,6年生が本当にしっかりしているということだ。特に6年生の女の子2人は、自分たちが住むこの地域を愛し、誇りに思っている様子で、とてもたくましく感じた。
1,2年生クラスの中では、合理的配慮や特別な支援を要する児童が想像以上にいたことが、印象的だった。言葉かけや指示の出し方など、指導・支援が上手くいかず、戸惑ったこともあった。しかし、ここでそのような子ども達に出会えたこと、関われたこと、は私のこれからの教師生活にとって、間違いなくプラスになると思う。そのような、具体的な出来事が2つある。
1つ目は、なかなか授業に集中できず、45分間じっと椅子に座っていられない1年生の男の子がいた。鉛筆や消しゴムを食べたり、紙を小さくちぎったりと、問題行動が目立っていた。しかし、算数の授業の時に、問題を解く様子を見ていると、順調に答えを埋めていき、全問正解だった。そこで私は、丸つけをしてしっかりと褒め、更に類似問題を作り、解かせてみた。その子はその問題を再び解き始め、丸を付けてと私のところに持ってきた。丸つけをしてみると、全問正解していた。その時もしっかしと褒めた。すると、その子の口から「もっと問題出して。」と要求があった。そうして、その男の子は実習5日目にして初めて、45分間の授業に最後まで集中してやり遂げることが出来た。非常に嬉しかった。また、どんな子にも、得意分野があって、そこに気づいてしっかりと褒めていくことが大事なのだと気づくことが出来た。
2つ目は、2年生の女の子で図工の時間での出来事だ。「いきものとわたし」というテーマで絵を描くという授業だった。その女の子は、蝶々を描いていた。順調に描き進め、先生に見せに行くと、「図鑑をよく見て、もう少し色を混ぜたり、線を書き足してみよう。」というアドバイスが行われ、私に見てあげてと言ってくださった。そして、私は先生に言われた通り、「図鑑をよく見てみて」「ここ1色じゃなくて、他の色混ぜてみようか」などの言葉かけを行っていた。すると、その子の様子が変わっていき、だんだんと明らかに投げやりな様子になっていった。先生に見せに行く前までは、線からはみ出さないように丁寧に塗っていたのに、塗り方も線を無視して乱雑になっていた。さらに、大粒の涙を流し始めた。はじめは困惑したが、理由が「自分が描きたい絵ではなくなったこと」であると感じた。そこで、「もう一枚描く?先生にお願いしてみよか。」と言葉をかけた。すると、涙を流しながら、大きくうなずき、もう一枚描き直し始めた。そこからは私は何も言わず、見守ることにした。そうしていると、もとの一生懸命な様子に戻っていた。色使いや線にその子なりのこだわりがあったのだろう。そこに思いを巡らせることなく、よかれと思ってアドバイスし続けていた自分を深く反省した。そう思っていると、STの先生に「あの時、山口先生が『もう一枚初めから描いてみる?』と描き直しの提案をしてくれたおかげで、○○ちゃんは救われたんだよ。」と言葉をかけて頂いた。私がこの先生の言葉に救われた。私はこの経験のおかげで、図工や音楽などの感性による教科には、アドバイスにも程度の加減が必要であると学ぶことが出来た。
以上の出来事が非常に印象に残っている。たった5日間ではあったが、17人の子ども達と過ごした5日間はとても濃く、充実した時間だった。
【目標3 先生方とからの学びについて】
今里小学校の先生方は、本当に明るくて優しい、親切な方々ばかりだった。初日の朝行われた校長先生からの学校説明の話の中で印象に残っている話がある。それは、先生方同士の挨拶には力を入れており、来客の方にはその時職員室にいる教職員全員でお見送りにいくというものだ。衝撃的で、信じられなかった。しかし、5日間先生方を見ていると、納得できた。すれ違う際は、しっかりと顔を見て、元気に笑顔で挨拶を交わしていた。そのような先生方の姿に私もこうありたいと思わせていただいた。それから、児童に対して注意する時には「○○しなさい!」と叱るのではなく、「○○してほしいな」というような肯定的な言葉を使うよう意識すると、自然と雰囲気が良くなり、子ども達の言動も変わってくるということがとても印象に残っている。
実習2日目に設けられていた先生方との懇談会の中では、私たち実習生からの質問に丁寧に答えて下さった。特に印象に残ったものが、「病院不足」というものだ。「新上五島に新しい施設を立てるとするなら何がいいか」という質問に対して「病院」という答えが返ってきたことに驚いた。他の先生方も共感していらっしゃって、新しい学びになった。実際にそこに勤務している先生方だからこそいえることであり、とても説得力があった。
【目標4 実習生との関わりについて】
実習生とは、以前からの知り合いではあったが、これまで深く関わる機会はなかった。しかし、この実習を通して、子ども達への思いや自分の話をしたり、美味しいものを食べたりと、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。離島実習のおかげで、いい関係を築くことが出来、帰って来てからもその関係は継続している。とてもいい思い出と仲間が出来たような気がしている。 |
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