蓄積型体験学習支援システム

蓄積型体験学習詳細

30r98さんの記録 2009年1月9日(金)
体験分野 学習支援実習 活動の名称 西城山小学校6年1組での学習支援実習 実施施設・機関等 長崎市立 西城山小学校
実施日 2008年5月13日~2008年12月19日 実施時間 実施回数:17回  実施時間:65時間

活動内容の概要
・西城山小学校の6年1組の1年間を通じた学級の流れを学ぶ。
 西城山小学校の6年1組で、毎週金曜日、学習支援実習を行わせていただいた。担任の先生の1日の流れから、授業の組み立て方、学級経営などさまざまな教師の仕事に触れることができた。加えて、運動会や遠足、小大会など、1年を通じた行事ごとにも参加させていただき、普段の学校生活とは違った場面での教師の姿を学んだ。また教師だけでなく、子どもたちと1年を通じて関わることで、彼らの成長や、それに教師がどれほど大きな影響力を持っているのかをじかに感じることができた。

・図画工作科「クランクを用いた作品」の単元全体の授業実施
 2学期後半に、「クランクを用いた作品」の授業を、単元を通じて任せてもらう機会をいただいた。3年時の教育実習では、図画工作の授業を行うことはできず、また、授業も一回きりのものばかりであったので、単元を通じて授業することは初めての経験であった。前後の授業との関連性や、発想から制作、鑑賞に至るまでの子どもの活動の流れを考えることは想像以上に難しかったが、とても学ぶことの多い経験となった。

・水泳の授業での指導とその補助
 時間数自体は短かったが、夏の水泳の授業で子どもたちに指導する時間をいただいた。私は水泳経験があり、私の経験から水泳というものを子どもたちに伝えたいと前々から考えていた。ただし、授業の中の水泳は部活等のそれとは違い、取り組む姿勢や水について考え親しむことがより重要であった。考えたことはあったが、実際に授業を行うことでよりその重要性に気づくことができた。ただしその中でも、やはり自分の水泳経験は生かせることがあると思い、子どもたちに、水泳の楽しさや当時の思い出を伝えた。これをきっかけに、自分にしかできない水泳の授業を研究していきたい。
活動の総括
 今回の実習で私は、教室の一員として、少しではあるが、子どもたちの小学校最後の学年に関わることができた。私が実習に行き始めたころは、授業中だけでなく、給食時間や休み時間にいつも子どもたちが担任の川端先生から、何かしら注意されている場面が目立っていた。6年生ということで、多少の落ち着きのある子どもたちを予想していた私にとっては意外であった。しかし、1学期初めにあった運動会を皮切りに、さまざまな経験を6年生という立場で過ごしていった彼らは、今では見間違うほど成長したように思う。本人たちはおそらく気が付いていないのであろうが、私はそれを実感した。そして、子どもたちの成長の中心にいつもいたのは、担任の川端先生であった。時に厳しく、時に優しく、またふざけておどけて見せたりもする先生は、子どもたちにとってとても大きな存在であった。また、先生は担任の仕事が忙しい中、私にも配慮をしてくれて、私は担任が普段こなしているような仕事を経験することができた。しかもただ私にそれらの仕事を押し付けるのではなく、一つ一つの仕事の意味や子どもたちの状況から考えなければならないことを細かく説明して下さった。この1年で経験した子どもの成長や学校の1年の流れ、担任の仕事は今後の私の教育について大変大きなものとなるだろう。
 また、概要に挙げてある図画工作と水泳の授業は、この実習の当初の目的にもあるようにこの実習で行いたい大きな目標であった。現場の先生方の協力もあり、大事な授業の時間をいただき行うことができた。
 まず、図画工作科の授業であるが、1番痛感したことは、時間を運営することの難しさであった。子どもたちの発想や作業は私が想像していたよりも進まず、当初の予定よりもかなり延長した授業時間をとってしまった。しかしそれは、子どもたちに問題があるわけではなく、私の指導方法に問題があった結果である。きちんと個別指導をすると子どもたちはしっかり理解して制作を進めていたが、全体に向けて指導した後に、手が進まない子が多くみられた。その結果時間は予定より伸びてしまった。全体にわかりやすい教え方がまだまだできなかった。ただし、時間はかかったものの、子どもたちは私の想像していたもの以上に魅力的な作品を作っていた。私が伝えたかったことを彼らなりに理解したうえで、自分の発想をくわえ自分らしい作品を作っていた。授業中は、子どもの作品や声を深く考える余裕はなかったが、授業後に子どもたちの作品や感想を見ることでこの授業を行った意味が見えてきた。一つの単元を通して授業を設計することは難しい。きちんと教材を研究し、各時間ごとで子どもたちに何を学ばせたいのかを考え、そうしたうえで指導方法を考なければいけない。これは今回行った図画工作科だけでなく、全教科に通用するものである。今後授業を作る際は、常にこのことを頭に入れておきたい。
 次に水泳の授業では、新しい考えと可能性を見つけることができた。これまでスイミングスクールや部活などで水泳の経験があり、水泳の指導については多少の自信はあった。しかし実際の小学校における水泳の授業は、私が考えていたよりも、もっと水泳の根本を教えるものであった。水泳の授業に臨む子どもたちはやはり気分が高揚しているところがあり、落ち着かない様子であった。そのままでは、大きな事故につながることも考えられたので、泳法云々ではなく、水や水泳についての心構えから教えなければならなかった。ただし、その中でも私のこれまでの経験は生かすことができ、子どもたちに現実感のある話をすることができた。水泳の授業は、ただ泳法を教えてうまく泳ぐようになればよいわけではない。子どもたちに水泳を学ぶ意味を理解させ、水について考える機会を与えなければいけない。そして、その中で水泳の楽しさや魅力を感じさせることが大切だ。私はまだ、小学校における水泳の指導は未熟であるが、これまでの経験を生かして私にしかできない水泳の授業を研究したい。
 最後に6年1組の子どもたちについても触れておきたい。私がはじめてきたころはどこか遠慮がちで、なかなか関わろうとしなかったが、今ではすっかり親しくなり、進んで関わろうとしてくれるようになった。私のことを、教師として見きれずに友達のように接してくる面もまだ時折あるが、授業を何回か行うことによって一人の教師として見てくれるようになった。子どもたちがいたからこそ、この実習が意味のあるものとなったし、私も彼らのために頑張りたいと思うこともできた。蓄積型体験学習の学習支援実習としてはここで一つの区切りがついたが、彼らが卒業するまでは、小学校側が許していただけるならば、少しでも多くの時間を彼らと共有し何かを伝えれればと思う。子どもたちや、先生方との出会いと過ごした時間がこの実習の一番の成果である。

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