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2013年11月19日(火) |
ものづくり企業における技術・キャリア教育の調査(最終報告)(ものづくり企業における技術・キャリア教育の調査) |
実習分野
ねらい・目的
近年,学校教育の現場では,意思決定力や自己肯定感,将来への希望の欠如をはじめ,主体的に自己の進路を選ぼうとしないなど,進路意識や目的意識が希薄なまま「とりあえず」進学を選択する子ども達が増加している.また,中学校の技術教育においては,日本を支えるものづくり技術の基礎となりえる教科であるにも関わらず,授業時数は減少しており,社会の要請に応えることが難しい状況にある.
こうした問題を解決するために,我が国では「キャリア教育」の充実が推進されているが,未だに産業界と学校の連携が十分であるとは言い難く,子ども達の持つ「なぜ勉強をするのか」「なぜ働かなければいけないのか」という根本的な疑問にしっかりと応える教育が十分に行われていない.この現状を打破するためには,小中高の連携はもちろん,学校と産業界(企業),地域が密接に連携し,キャリア教育・技術教育を通して子ども達が「主体的に考える」ことができる環境作りを充実する必要がある.また,産業界と学校の連携は,職業教育としての技術・工業教育の起点である中学校技術教育の位置づけ・在り方を明確にする上でも重要なことであり,技術教育,ひいては日本のものづくり技術の今後を左右する重要なテーマであると言える.
そこで本実習では,日本を代表するものづくり企業の一つである三菱重工業長崎造船所を訪問し,そこで行われている新人研修や企業教育を体験・観察することを通して,産業界が学校教育に求めることを調査する.また,ものづくり企業で行われる技術教育の実態,普通教育としての技術科教育との相違点,学校教育に導入すべき取り組みなどの調査を実施し,中学校におけるキャリア教育および技術教育の在り方を考えたい. |
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