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2008年2月19日(火) |
遊び分析 第一日目~第三日目の記録(時間経過から見る、幼児の遊びの内容とその変容) |
実習分野
ねらい・目的
現代は、科学技術の進展や経済の発展、さらに情報化の進展などによって生活が便利になり、体を動かす機会が減少している。
そのことで、体力低下の問題が浮き彫りとなってきた。
体力は、人間の活動の源であり、健康増進のほか、意欲や気力といった精神面の充実にも大きく関わっている。
近年の体力問題のなかでも、子どもの体力低下は、新聞やニュースでも頻繁に取り上げられ、いまや教育界だけに留まらず、社会全体の大きな問題となっており、その危機が叫ばれている。
近藤らが幼児を対象に行った研究では、幼児期からすでに、子どもの低体力化が生じている様子が明らかとなっている。
幼児期はヒトの制御機能の中心をなす中枢神経系が急激に発達し、神経細胞の数はおよそ成人と同レベルにまで増加する。
この時期に、全身の筋を使ったダイナミックな運動など、感覚受容器にさまざまな刺激を与える多様な運動は、きわめて重要になる。
しかし、幼児期において運動を継続して行うことは難しく、そのため、幼児期の「遊び」が、運動の代替として果たす役割は非常に大きくなる。
よく聞こえていた子どもたちの遊び声が、近年めっきりと聞かれなくなったと感じているのは私だけではないだろう。
先行研究でも、子どもたちの外遊びが、習い事やお稽古に追われ、減少している様子が明らかとなっている。
幼稚園や保育園など、遊び相手・遊ぶ時間・遊ぶ場所が確保された場所での遊びの質が、今後重要になってくると思われる。
そこで本研究では、時間経過に伴う遊びの内容と規模、その変容を見られる、塩谷・小原考案の「遊び分析図」を用い、自由活動時間中の園児の遊びについての観察・記録を行い、幼児の遊びの実態把握を主な目的とする。 |
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